≪ 第37回九州シニア選手権競技 決勝 ≫

 
第37回九州シニア選手権競技は9月26、27日の2日間、熊本県阿蘇市の阿蘇ゴルフ倶楽部(6867ヤード、パー72)で開かれ、59歳の松本康秀選手(臼杵)が通算1アンダー、143で初優勝しました。
 
 55歳以上のシニアの競技参加は年々増え、今年の九州シニアには11県地区で行われた予選競技に計890人が参加。この中から、予選を勝ち抜いた計155人が決勝大会への進出を果たしました。
  シード選手を含めた164人(うち欠場7人)による決勝の舞台は、好天に恵まれた高原の阿蘇GC。下界が厳しい残暑に見舞われたなか、気温25〜28℃と好コンディションの中で熱戦が展開されました。

 試合は初日、出場者中の最年長、68歳の尾藤牧衛選手(島原)と、67歳の皆吉寿紀選手(阿蘇東急)という両実力者が2アンダー、70で回り、首位に並びました。尾藤選手は1999年、2000年と日本シニア選手権2連覇。皆吉選手も昨年の日本ミッドシニア選手権で2位の実績を持っています。とくに尾藤選手はこの日、全ホールでパーオン。ベテランの味をたっぷり見せ付けてのラウンドでした。
  1打差の3位には前回2位の山本義輝選手(くまもと城南、56歳)がつけ、4位には村上義春(皐月、55歳)、近藤正耿(北九州、57歳)、森園信行(日の隈、57歳)の3選手がイーブンパーの72で並びました。昨年の九州シニア優勝者の稲森兼隆選手(ゴールデンパーム、56歳)は74の17位タイ、昨年の日本シニア選手権覇者、大川重信選手(太宰府、62歳)は76で34位タイのスタートとなりました。
  この日の予選の結果、7オーバー、79の74位タイまでの86人が最終ラウンドに進出。

最終日も好天のなか、元気にスタートしていきました。
  難しいピンポジション、V争いの重圧など、上位陣がスコアを乱す中でスルスルっと上がってきたのが、松本選手でした。初日73で7位タイと最終組の4組前。前半を1オーバーとしたものの、後半は33とチャージし、後続を待ちました。
  その後続は、尾藤選手が77、皆吉選手80と乱調。上位陣の中では山本選手が73、近藤選手が72と手堅いゴルフで迫りましたが、ともに一打及ばず、松本選手の逆転初優勝となりました。
  大会唯一の60台、69をマークした上木政章選手(志摩シーサイド、60歳)が初日34位タイから急浮上、通算1オーバー、145で、梅野文弘選手(福岡国際、61歳)とともに4位タイ。尾藤選手は稲森選手らと3オーバーの8位タイ、大川、皆吉両選手は6オーバーで18位タイでした。
 
  2日間の競技の結果、上位20名(マッチングスコアカード方式)の外シード選手2名の計22名が、11月7日から3日間、埼玉県・狭山GCで開かれる日本シニア選手権競技への出場権を獲得しました。