晴れの優勝者
3アンダー141
田中 美紀(玄海)初優勝
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、延期していた九州ゴルフ連盟設立50周年の節目となる九州女子選手権競技は7月14、15の両日、福岡県糸島市の志摩シーサイドカンツリークラブ(6408㍎、パー72)で行われ、福岡・沖学園高出身でプロ志望の21歳の研修生・田中美紀(玄海)が初優勝を飾った。
大会は本来、5月に3日間競技として開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で2カ月遅れの2日間で争われた。田中は初日、2アンダー70をマークしてトップタイと好調な滑り出し。最終日は17番まで首位のNHK学園高2年・山田萌結(ペニンシュラ)に1打リードされていたが、最終18番で山田のボギーに対し、バーディーを奪って逆転勝ちした。トップから1打差、通算2アンダーの2位には山田のほかに昨夏の九州ジュニア女子15~17歳の部優勝の熊本国府高2年・竹田麗央(グリーンランドリゾート)、福岡・香春中3年の前田愛結(鷹羽ロイヤル)が続き、5位には通算1アンダーの皆吉愛寿香(鹿児島高牧)が入った。昨年優勝の水木春花(大分)は通算5オーバーで14位に終わった。
今大会には156人(欠場24人)が出場。梅雨の合間を縫っての戦いとなり、降雨中断が心配されたものの、初日の朝方に少し見舞われた程度でプレーには差し支えなかった。風の強かった初日は田中、前田、山田の3人が2アンダー70で首位並走。1打差の4位に谷口美月(鷹羽ロイヤル)、松熊理子(麻生飯塚)、竹田の3選手が続いた。6選手がアンダーパーというレベルの高い第1日となった。最終日も7人がアンダーパーをマークした。
なお、今年の日本女子アマチュアゴルフ選手権は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、すでに中止が決定している。
九州ゴルフ連盟では3密(密閉、密集、密接)を避け、飛沫感染や接触感染からプレーヤー及び関係者を守るために新型コロナウイルス感染症対策として①行動基準に関するガイドライン②プレーに関するガイドラインを作成した。さらに、競技参加に際してのチェックシートも作成。例えば、体調に不安はあるか、家族や身近な知人に感染が疑われる人はいないか、など選手に数項目をチェックしてもらった。また、メディアに対しても取材にあたってのガイドラインを作った。検温、マスクの着用、選手への声掛けインタビューの禁止、練習グリーン、打球練習場への立ち入り禁止などを要望した。