2021年度(第105回)日本アマチュアゴルフ選手権は29日、茨城県坂東市の大利根カントリークラブ・西コースで第1ラウンドを行った。
7時のスタート直後に強雨となり7時58分から26分間の競技中断の措置が取られるなど波乱の幕開けとなった第1ラウンド。鈴木隆太(CCザ・レイクス)、出利葉太一郎(筑紫ヶ丘GC)、益田航(JGAジュニア会員)の3人が4アンダーパーをマークして首位タイに並んだ。
九州勢の情勢
1バーディ・3ボギー・2ダブルボギー
6オーバーパー78
今年の九州アマチュア選手権を制し日本アマチュアゴルフ選手権初出場の後藤大翔。初の大舞台はほろ苦いデビューとなった。荒天によるコースコンディション不良のため26分間の競技中断が再開されてから1番ホールをティーオフした後藤だが、連続ダブルボギーと出鼻をくじかれる。その後も3番、6番でボギーを喫し、9番でバーディを奪ったが、前半で41を叩いてしまった。「雨の影響もありましたし、ショットが悪くて…最初の3ホールで5つスコアを落としたのは痛かったです」と思わぬスコアに苦しい表情を隠せないが、後半は1ボギーに凌いで九州アマチャンピオンの意地を少し見せた。しかし、「なんとか盛り返そうと思いましたが、気持ちが空回りして…」と後半はノーバーディに終わって、消化不良のプレーを振り返る。「練習ラウンドでは、1番から9番まででスコアを伸ばせそうなイメージがあるので、明日は前後半とも2つずつバーディを奪いたい」と、明日の巻き返しを誓った。
3バーディ・1ボギー
2アンダーパー70
古川創大は、3バーディ・1ボギーの2アンダーパーの70で回り,首位と2打差の10位タイと好スタートを切った。調子は「安定していたので、最初から」攻めていった。朝、強い雨が降った影響で「グリーンが思ったより遅く感じた」ので、パッティングはオーバーを恐れることなく、しっかり打っていけた。「伸ばし合いになる」と思い、「できるだけ伸そうと」2、5番ホールでバーディ奪い、2アンダーパーでハーフターン。後半も13番のパー5でバーディを奪い、一時は3アンダーパーまでスコアを伸した。しかし、好事魔多し。最終18番ホールで上りの5メートルのバーディパットをチャンスと思い「欲が出て」まさかの3パットでボギーとしてしまった。「もったいなかった」と悔やむが、それでも好位置だ。目標は「勝つこと」。「徐々に追い上げていけばいい。自分の持っている力を出すだけ」とさらに上位を伺う。
3バーディ・4ボギー・2ダブルボギー
5オーバーパー77
沖学園隆徳館高等学校 2年の林田直也は、初めての日本アマチュアゴルフ選手権出場に緊張していた。第1ラウンドを3バーディ・4ボギー・2ダブルボギーの5オーバーパーの77でホールアウトした。「日本アマなのでこれぐらい難しいのはわかっていた。うまくアイアンショットを打てなくて…。パッティングもパンチが入って3パットをしたり」と普段ならしないミスがでた。「もったいないミスが多くて、もう少しスコアを出せたと思う」と悔しさを言葉ににじませた。「明日まず予選通過して、4日間プレーしてトップ10に入れたら良い」と奮起を誓った。