新垣比菜選手(沖縄・興南高3年)
第22回日本ジュニア選手権15~17歳の部初優勝
比嘉一貴選手(東福福祉大3年)
第81回日本オープン選手権ローアマチュア
榎 隆則選手(大分中央CC)
第38回日本シニア選手権初優勝
九州ゴルフ連盟は22日に開いた通常総会で、昨年の日本ジュニア選手権15~17歳の部初優勝の新垣比菜(沖縄・興南高3年)、日本オープン選手権で初のローアマチュアになった比嘉一貴(東北福祉大3年、沖縄・本部高出身)、日本シニア選手権で初優勝した榎隆則(大分中央)の3選手を連盟表彰しました。
連盟では毎年の総会で、前年の各種日本選手権で優勝(日本オープンはローアマ)した九州在住アマチュア選手をその活躍をたたえて表彰しているものです。
表彰式には3選手ともに出席。それぞれが感謝と今季にかける決意を次のように述べました。
新垣比菜選手 「日本ジュニアは取りたいタイトルでしたし、このように表彰していただき光栄です。卒業後はプロテスト合格できるように頑張ります」
比嘉一貴選手 「このように素晴らしい賞をいただき、これからのゴルフ人生の励みになります。これからも積極的に取り組み、ゆくゆくは日本オープンが取れるようなプロになりたいと思います。
榎孝則選手 「3度目の挑戦でシニア選手権に優勝できました。日本選手権のタイトルはこんなにすごいことなのかと驚いています。この賞を励みに今年も競技に頑張りたいと思います」
新垣選手は第22回日本ジュニア選手権の女子15~17歳の部(8月17日から・埼玉県、東京GC)で、2位に4打差をつける通算9アンダー、135で優勝しました。
この試合で新垣選手は初日、首位に1打差の2位スタート。第2ラウンドは雷雲接近などでサスペンデッドになり36ホールに短縮されましたが、2日間にわたる再開後のプレーで6アンダー、66をマークし逆転で初優勝を飾りました。
沖縄・具志川中3年、14歳の時の2013年九州女子選手権で優勝。一昨年は女子プロのステップアップツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で史上3人目のアマチュア優勝を果たし、注目されました。昨年まで日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームメンバーにも入っていました。
今春の高校卒業後は、ゴルフを始めるきっかけになった宮里藍を追って、女子プロテストに挑む予定だそうです。
比嘉選手は、松山英樹が優勝したメジャー、第81回日本オープン選手権(10月13~16日・埼玉県、狭山GC)で通算6オーバー、286で14位タイになり、アマチュアトップのローアマチュアに輝きました。
ナショナルチームメンバーの比嘉は、46位タイで迎えた第3ラウンドで66の好スコアを出して9位タイに浮上。アマの争いでは二番手に8打差をつけての最終日でしたが、その貯金を守り切って6打差をつけて初の栄冠を手にしました。
ジュニア時代から注目されていた選手で、2012年以来、毎年ナショナルチームメンバーに選ばれてきました。しかし、日本選手権での優勝には縁がなく、日本アマチュア選手権では2012、2014、2016年といずれも2位。昨年の日本オープンでアマトップのローアマチュアの地位に立ちました。
榎選手は58歳で出場した第38回日本シニア選手権(10月26~28日・愛知県、春日井CC)で通算9オーバー、225をマークし、初優勝しました。
初日、5オーバーの19位タイとやや出遅れた榎選手でしたが、2日目は誤球による2打罰というアクシデントがありながら、ベストスコアの72をマークして首位に1打差の2位に浮上。そして最終日、時折雨が強まる悪天候だったにも関わらず、他がスコアを乱す中で76と踏みとどまり、後続に3打差をつける逆転での公式戦初勝利を挙げました。
九州勢の日本シニア優勝は2006年の大川重信(当時、大博多)以来。榎選手はこの活躍が認められ今年、九州運動記者会ゴルフ分科会から「グリーンハット賞」が贈られています。