ゴルフプレーヤーが未経験者とペアを組んでラウンドする新しい試み、「ソフトゴルフ」競技会が4月6日、福岡県小郡市の小郡カンツリー倶楽部で行われた。
プレーヤーをいかに増やすか―ゴルフ人口の減少など、縮小するゴルフ市場の活性化を図るため連盟に「ゴルフ活性化小委員会」(三輪修珍委員長)を設置し、活性化対策の推進を検討してきた九州ゴルフ連盟(総務・財務委員会=杉本猪一郎委員長)が実施したもの。
健康ブームの中、中年層のメタボや糖尿、高齢者の認知症などが社会問題になっているが、この問題を解消するには、適度の運動や脳の活性化が有効と言われている。ゴルフはその有効なスポーツとして最適である、ということから、「活性化小委員会」ではゴルフの効用を改めて認識し、ゴルファーの増加につなげようというものだ。
そのためには、ゴルフになじみのない人にいかにゴルフに接してもらうか、が課題になったが、その第一歩として、老若男女まったくゴルフを知らない人でも簡単に体験ができる「ソフトゴルフ」競技に取り組むことになった。
〝手の5番もありだよ~〟
篠塚武久氏が考案、提唱
「ソフトゴルフ」は、かつては九州アマチュアゴルフ界のトッププレーヤーとしてならし、現在は福岡市南区などで「桜美ゴルフハウス」を経営する篠塚武久氏(71)が考案し、提唱しているもの。経験者と未経験者がペアを組んで次のような方法でラウンドする。
①第1打は経験者がクラブで打つ
②ペアを組む未経験者はボールをマークして拾い上げ、下手投げで投げる
③経験者がクラブで第3打を打つ
④グリーン上は両者ともパターで交互にパッティングする
プレーは第1打からホールアウトするまで交互に打ち、スコアは2人の打数の合計を記録する。
篠塚氏は「ゴルフは自己責任を求めるスポーツ。しつけ教育にもいい。費用の問題とか、課題はあるが、プレーヤーを増やすためにはまずゴルフ場に足を運んでもらわないことには始まらない。ソフトゴルフで楽しんで興味を持ってもらい、ゴルファーの拡大につながれば」と話す。
この日の「ソフトゴルフ」競技会には各県ゴルフ協会、支配人部会、練習場連盟にも呼び掛けて実施。各県からGUK総務財務委員らが孫や娘、妻といった同伴者(未経験者)を伴い、2人1組による9ホールのチーム戦(ダブルペリア)で行われた。競技は降り続く小雨の中でのラウンドになったが、おじいちゃん委員に連れられ参加した宮崎南小5年、湯地凛太郎くん(10)は「楽しかった」。そのおじいちゃんである三輪修珍委員長は、孫の頑張る姿に目を細め、「今日をきっかけに来年、再来年と続け、競技人口を増やす努力をしたい」と話していた。
【上位成績】Gグロス Nネット
①太田勝之(総務財務委員)・木村ミカ G34、N34
②笠置康功(ゴルフ協会)・後藤優羅 G38、N34.4
③寿福邦人(支配人部会)・馬場志保 G50、N34.4
④原田信彦(支配人部会)・飯塚美優 G35、N35
(写真は優勝した太田・木村ペア)