7アンダーの281
古川雄大(大博多) 3年ぶり2度目の優勝
5月29日から4日間、鹿児島県南九州市の知覧カントリークラブ(7059㍎、パー72)で行われ、通算7アンダーの281で回った東海大九州3年、20歳の古川雄大(ゆうき、大博多)が3年ぶり2度目の優勝を飾った。
古川は初日首位に1打差3位タイと好スタート。2日目に5アンダー、67の好スコアを出して単独トップに立つと、以後は首位を譲らない快走。最終日に74とややもたついたものの、後続もスコアを伸ばせず、逃げ切った。最終日69のベストスコアを出した前回優勝の大阪学院大3年、20歳、葛城史馬(ふうま、中津)は3日目の10位タイから追い上げたものの連覇はならず、3打差、通算4アンダーの2位だった。
通算3アンダーの3位は沖縄・宮古総合実高3年、多良間伸平(17歳、ベルビーチ)でさらに1打差の4位タイに福岡・沖学園高3年、児玉章太郎(17歳、ミッションバレー)と宮﨑・日章学園高1年、15歳の枝川吏輝(りき、グランドチャンピオン)の2人だった。
なお、大阪学院大4年、玉城海伍(22歳、カヌチャ)が第2ラウンドで66のコースレコードを出し、開催倶楽部からコースレコード賞が贈られた。
芥屋GC(福岡)での日本アマに15人が出場権
鹿児島高牧CCの九州オープンは30人が出場資格獲得
この試合の結果、7月3日から4日間、福岡県糸島市の芥屋ゴルフ倶楽部で行われる2018年度日本アマチュア選手権競技には、通算4オーバー、292の14位タイまでの15人が出場権を得た。また、8月2日から4日間、鹿児島高牧カントリークラブで行われる2018九州オープンゴルフ選手権競技へは8オーバー、296までの29人と9オーバー、30位タイの3人のうちマッチングスコアカードで選ばれた1人の計30人が出場資格を獲得した。
大学勢が実力発揮
今大会には1、2次予選を通過した選手ら154人(欠場7人)が出場。梅雨入り直後の大会とあって天気が心配されたが、3日目までは曇り、微風の好コンディション。最終日は、前夜来の雨も上がり、晴れた中での熱の入った競技が繰り広げられた。
そんな中、初日は多良間、児玉の高校生コンビが3アンダーで首位を並走。これを前回チャンピオンの葛城や3年前の覇者、古川の大学生が1打差で追う気の抜けない展開になった。2日目は6バーディー(1ボギー)とチャージした古川が通算7アンダーで逆転首位。66の好スコアの前々回優勝の玉城が1打差2位タイに浮上した。通算12オーバー、156、80位タイまでの86人が後半の決勝ラウンドへ進出。
3日目は古川が手堅く70で回り、玉城がパープレーでその差は3打差に広がった。枝川が6バーディー、2ボギーの68とスコアを伸ばし、3位へ。最終日はこの3人が最終組となった。その最終日。古川が4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの74ともたついたものの、追う立場の玉城がバーディー1つだけの4ボギー、1トリプルボギーの78で7位タイへと下降、枝川もボギーが先行して75と乱れ、4位タイ。ただ1人60台の69で回った葛城が2位へと浮上したが、連覇には及ばなかった。