晴れの優勝者
通算1オーバー 145
72歳の佐藤 良晴(西戸崎シーサイド)が初優勝
「第42回九州グランドシニア選手権競技」は10月14、15日の2日間、佐賀県武雄市の武雄嬉野カントリークラブ(6175ヤード、パー72)で行われ、72歳の佐藤良晴(西戸崎シーサイド)が通算1オーバー、145で初優勝を飾った。首位から3打差の3位からスタートした佐藤は3バーディー、3ボギーのベストスコア72でラウンドし、逆転勝ち。147の2位に比嘉猛(ベルビーチ)、148の3位に村川米蔵(八代)、149の4位に下門武男(PGM沖縄)が続いた。3連覇を目指した真鍋高光(大博多)、昨年の日本グランドシニア選手権優勝の上木政章(志摩シーサイド)、今大会初日トップの楠元利夫(八代)はともに通算7オーバー、151で9位タイに終わった。
初日は唯一のアンダーパー楠元が70で首位スタート
競技は穏やかな秋晴れの下、120選手(欠場6人)が出場して始まった。初日をリードしたのは楠元。アウト、インともに1バーディー、ノーボギーの安定感のあるプレーで70、ただ一人アンダーパーをマークした。2打差の2位に宮崎正男(大分冨士見)がパープレーで回り、さらに1打差の3位に優勝した佐藤がつけた。2オーバー74に5人、3オーバー75に7人と首位から5打差以内に15人と今回も混戦が予想された。
初日が終了し、8オーバー、80の65選手が決勝ラウンドに進出した。
安定したゴルフの佐藤に比べ、楠元はアウトで崩れる
決勝ラウンドは4人が棄権し、61人で争われた。最終組は楠元、宮崎、佐藤の上位3人。宮崎が2番で第1打をOBしてのダブルボギーでいきなり躓く。すると、トップの楠元が3番からの4連続ボギー後、7番ではダブルボギーを叩き前半42と大きく崩れた。6番で首位に躍り出た佐藤は前半1バーディー、1ボギーの36、後半も2バーディー、2ボギーとまとめ、そのまま逃げ切った。2位の比嘉は佐藤同様に3バーディー、3ボギーのベストスコア72をマークして前日の9位タイから躍進した。
2日間で延べ7人がエージシュート
今大会は初日5人、最終日2人の延べ7人がエージシュートを達成。77歳の9位タイ・瀧下幸治(ザ・マスターズ天草)は初日74、最終日77で2日連続で成し遂げた。達成者には武雄嬉野CC(協賛・西海陶器)よりペアのマグカップがプレゼントされた。
今大会は九州ゴルフ連盟の新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドラインに沿って行われた。また、日本グランドシニア選手権競技はすでに中止が決定している。