九州ゴルフ100年祭 平成25年度 第43回九州シニア選手権競技 | 九州ゴルフ連盟(GUK)

競技トピックス

九州ゴルフ100年祭 平成25年度 第43回九州シニア選手権競技

通算1アンダー、143ストローク

 

田中雅之(若木)が逆転で初優勝

 

 

 

 

 鹿児島県南九州市の知覧カントリークラブ(6666㍎、パー72)で行われ、最終日の3日は71で回った56歳の田中雅之(若木)が通算1アンダー、143とし、後続に5打差をつけて初優勝した。

 田中は初日、パープレーの72、3位タイで最終日のスタート。同組は山浦正継(志摩シーサイド、61歳)、野上英司(ミッションバレー、55歳)の実力者となったが、臆することなく一歩も引かず、3バーディー、2ボギーのベストスコア71で回った。

 

最終日、ただ1人のアンダーパーで快勝 田中

田中は難しいピンの位置と速いグリーンでスコアが伸びない中で、最終日は全選手中ただ1人アンダーパーをマークしての逆転優勝だった。

 今選手権は予選を通過した計142人(欠場14人)が出場。2日間とも晴れ、微風という好コンディションのなかで行われた。初日は地元鹿児島の67歳、中島好巳(チェリー鹿児島シーサイド)が2アンダー、70で単独首位に立ち、1打差の1アンダー、2位に江崎洋一(司ロイヤル、63歳)。さらに1打差のイーブンパー、72の3位タイに田中、野上らがつけた。1オーバー、6位タイには山浦ら6人が並び、首位から4打差、20位タイまでに20人がひしめく大混戦のスタートとなった。

 8オーバーまでの85人が進出した最終日の決勝ラウンドは、上位陣がスコアを乱す中で田中が踏ん張り、2日間を7271という素晴らしいスコアを出し、自身初のタイトルを手にした。

 5打差の通算4オーバーの2位タイはこの日76の野上と、74で回り初日の12位タイから浮上した佐々木徹(くまもと中央、66歳)の2人。さらに1打差の4位タイには佐藤憲一(大分、62歳)と中山康弘(大博多、58歳)の2人が入った。

 前週の九州ミッドシニア選手権で3年ぶり2度目の優勝を飾った大川重信(小郡)は通算6オーバーで6位タイ。2連覇がかかっていた井上勘昭(西戸崎シーサイド)は初日77と出遅れたのが響き、9位タイだった。

 

日本シニアは21人が出場権

8オーバー、11位タイまでの18人と、12オーバー、19位タイの7人のうちマッチングスコアカード方式で選ばれた3人の計21人が第35回日本シニア選手権(111315日、千葉県・紫CC)への出場権を手にした。

 

 

 

「多くの人に支えられての勝利です」

初タイトルに伏兵の田中

 

 「(同組の)山浦さん、野上さんとのリズムも良くて、楽しく回れた。あっという間でした」。ホールアウト後、アテストを済ませた田中雅之に、ラウンドを振り返ってもらうと、開口一番で飛び出してきたのが同伴競技者への賛辞だった。

九州ゴルフ連盟主催の競技で初のタイトル。戦前の優勝争いの候補にノミネートされていたわけではない。いわば〝伏兵〟だった。相手は2008年九州シニア優勝(同年日本シニアオープンローアマ)の山浦、九州アマで3位などの実績を持つ野上という実力者。失礼ながら、そんな2人にあおられなかったか、の問いに答えたのが「リズムよく…」の反応だった。

 首位に2打差で迎えた最終日。田中は4番パー4で3パットしてボギーが先行したが、すかさず5番(パー4)でアプローチをぴたりと50cmにつけてイーブン。後半は12番(パー3)で〝あわや〟のバーディー。14番(パー5)でも2打でエッジまで運び、楽々バーディーを奪った。15番でショットをひっかけて左の木の根に打って、ボギーとしたものの、あとは手堅くまとめてアンダーパーでホールアウトした。

 自身のゴルフについては、「全体的にショットが安定していた」という田中。練習ラウンドも2回こなし、ひそかに狙っていた面もある。シニアルーキーの昨年は2日間80台で52位タイと低迷。「周りの人に、1年目は気負いが出て空回りすることが多い。2年目がチャンスだ」とハッパをかけられていたという。だから、「あっという間のラウンドだった」というのも、自分のゴルフに集中していたからなのかもかもしれない。

 長崎県松浦市で明治以来続く鮮魚仲買業の5代目。若いころはサーフィンに凝っていたが、「海は危ない」と家族に止められ、30の時にゴルフに転向。佐世保国際時代に手ほどきしてくれた師匠だったのが、この試合も出た(残念ながら予選落ち)山口清久(オーシャンパレス、62歳)。山口は、「練習熱心で、1年半でシングルになった」と言う。九州と日本のシニア、ミッドシニアを制したシニア界の第一人者、大川重信(小郡)とも「よくラウンドさせてもらったが、そこそこついていけるようになって初めて自信が出てきた」と田中だ。その大川から握手を求められて恐縮していたが、「多くの先輩たちに恵まれての優勝だと思う。感謝してます」と神妙な表情を見せた。

 明日も市場ですか?と聞くと、「私はアマチュアですから。もちろん仕事です」と。午前2時には仕事を始め、5時からのセリに立ち会うそうだ。そんな田中に、日本選手権への抱負を聞くと、「今日みたいに楽しんでゴルフができれば…プレッシャーに負けずに」。その時は6代目の息子に店を任せ、2006年の大川以来の九州勢Vをひそかに狙う田中だ。   (M.Kikutake)

 

初日首位発進でミッドシニア(2011年)に続くシニア2冠を目指したが、82をたたいて失速、11位タイの中島好巳 地元開催で狙っていたんだけど、今日はパッティングが最悪だった。2~3mがことごとく嫌われた。我慢はしたんだけどね、空回りした。ま、日本選手権の出場権をとれたので良しとしないとね。

 

 

 

 

 

 

 

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