第1回九州スーパーシニアカップ | 九州ゴルフ連盟(GUK)

競技トピックス

第1回九州スーパーシニアカップ

 

               (大会に参加したスーパーな皆さん)

5オーバー、77

第1回の栄冠は

 

中村保(長崎国際)の頭上に

エージシュートを達成して優勝 

 

 80歳以上のゴルファーが参加した「第1回スーパーシニアカップ」(九州ゴルフ連盟主催)が6月16日、福岡県小郡市の小郡カンツリー倶楽部(5745㍎、パー72)で行われ、5オーバー、77で回った80歳の中村保(長崎国際、写真㊨)がエージシュートを達成して優勝、第1回大会の栄冠を手にした。

 80歳以上のシニアについては従来、九州グランドシニア選手権の際に、年齢別80歳以上の部を設けて、18ホールストロークプレーで実施していた。しかし、近年の参加者の増加から同クラスを独立させ、「スーパーシニアカップ」として開催することになった。

 

ますます達者 過去最多の62人が参加

 大会には年齢別時代からみても過去最多の65人が参加(欠場7人)。午前中を中心に霧雨が降り続くあいにくのコンディションとなったが、スーパーたちはいずれも疲れも見せずに元気にラウンドした。

 そんな中、中村保はインスタートの前半、4ボギーの40。後半は最終18番でボギーを打ったが、他はすべてパー。バーディーはなかったものの、計5ボギーにまとめ、後続に1打差をつけて勝利を手にした。

 2位は78で83歳の河室健士(阿蘇やまなみ)と80歳の河野信正(久山)の2人が並んだが、大会規定により年長の河室が2位になった。さらに2打差、80の4位には、前回の優勝者、82歳の廣重俊一(福岡サンレイク)が入った。

 

エージシュートも7人が達成

 ますます元気なスーパーたちだが、今年も7人のエージシューターが誕生した。改めてその年齢とスコアを列挙して敬意を表したい。

 ▽優勝=中村保(長崎国際)80歳で77▽2位=河室健士(阿蘇やまなみ)83歳、78▽3位=河野信正(久山)80歳、78▽4位=廣重俊一(福岡サンレイク)82歳で80▽6位=池田正伸(小郡)82歳で82▽14位=貝島義雄(古賀)88歳で84▽41位=植杉乾蔵(球磨)91歳で91

 達成者には小郡カンツリー倶楽部から記念品が贈られた。

 

 

 

 80歳の若輩

「公式戦でエージシュートで優勝」を達成した中村保

 

  表彰式での優勝スピーチの中で、「若輩者の私が…」と言った。92歳の最長老、白石清(久山)をはじめ、米寿(88歳)など80代後半の選手が珍しくない中で、傘寿(80歳)なんて「若輩」には違いない。が、この年代では、年々飛距離は落ちていく一方だし、体力的にも1歳でも若い方が有利なこともみんなが認めることでもある。

 中村は、その〝若さ〟を生かし、雨の中という重馬場を攻めきった。バーディーこそなかったが、ボギーが5つ。「第1回大会だし、思い出になれば、(エージシュートの)80で回れればと思っていた」というが、実際にラウンドを振り返ってもらうと、「前半、雨の中で(スコアが)良くなかったが、まだまだ伸ばせたと思う」と欲も口にした。

 佐世保の出身でゴルフ歴50年。72歳と3日目に72で回って初めてのエージシュートを達成して以来、この日で58回目だそうだ。しかも、公式戦(連盟主催競技)でエージシュートで優勝。みんなが狙ったタイトルを手にして、「忘れられない大会になりそう」と言い、さらには、これからの目標は、「楽しむゴルフを続け、自分の年の数だけエージシュートを重ねていくことを楽しみにやっていきたい」と表情をほころばせた。

  (写真は合わせて263歳のレジェンドたち=92歳の白石清㊧、80歳の中村保㊥、91歳の植杉乾蔵㊨の各選手)

 

 91のスコアで1309回目のエージシュートの植杉乾蔵 「前半、シャンクが出てOBを打ったりしたが、後半なんとか立ち直って目標を達成できた。(長続きの秘訣は)無理をしないことです」

 

 参加最年長の92歳、白石清は97で56位 「今日は寄らず入らずのゴルフだった。第1回大会だから、100を切って、何とかエージシュートを、と思っていたけど…。両手の指先にしびれと痛みが出て、この試合に間に合うように5月の連休明けに手術した。まだちょっと、痛みがあって、痛み止めを塗ってのラウンドだった」

 

 前回優勝の廣重俊一はエージシュートの80で4位 「最近買い換えたアイアンセットで2回目の使用だった。前半ショットが良くなかったが、練習して使いこなすしかありませんね」

 

 上位成績は次の通り。同スコアは年長者優位

+5 優勝 中村  保(長崎国際)       77(37、40)  

+6 2位 河室 健士(阿蘇やまなみ)     78(39、39)

   3位 河野 信正(久山)         78(39、39)

+8 4位 廣重 俊一(福岡サンレイク)    80(41、39)

+9 5位 樋口 和典(八女上陽)       81(40、41)

+10 6位 池田 正伸(小郡)        82(43、39)

   7位 目野 邦彦(小郡)         82(42、40)

   8位 倉重  剛(くまもと中央)     82(40、42)

+11 9位 廣吉淳三郎(九州八幡)      83(41、42)

   10位 大和 昭介(福岡国際)      83(43、40)

   11位 石塚 重利(中九州)       83(42、41)

         12位 塚本 敬一(佐賀クラシック) 83(43、40)

   13位 田上 容正(種子島)       83(41、42)

+12 14位 貝島 義雄(古賀)       84(43、41) 

   15位 平井 正清(小郡)        84(42、42)

   16位 原田 鉄司(門司)        84(43、41)

   17位 天本  惇(小郡)        84(43、41)

   18位 石田 治巳(太宰府)       84(41、43)

+13 19位 関  嘉和(あつまる阿蘇赤水)85(42、43)

+14 20位 鷺山 孝昭(小郡)       86(38、43)

 

 

   競技報告 (2015/ 6.16)                          写真と記事:M.Kikutake

 

 

 

Contents