通算6アンダー 138で初タイトル
平井皇太(奄美)が逆転初優勝
第5回九州ミッドアマチュア選手権競技は10月21、22日の2日間、福岡県の筑紫野カントリークラブ(6902㍎、パー72)で行われ、通算6アンダー、138をマークした32歳の平井皇太(奄美)が初優勝した。
平井は初日、1オーバー、73の4位タイだったが、最終日に猛チャージ。晴れたものの時おり7~8mの強い風が吹き付ける中、ボギーなしの1イーグル、5バーディーの65と驚異的なスコアで回り、逆転して勝利をつかんだ。
平井は自身初めての連盟競技優勝。この日マークした65のスコアは、吉田貞行(アマ)が1989年に記録した68を26年ぶりに塗り替えるコースレコードだった。
2位にはベテラン大倉清(大博多)が意地
今大会から、参加資格の年齢を従来の30歳から25歳(12月末現在)に引き上げて開かれ、各県地区予選を通過した137人(欠場6人)が参加した。
初日は1アンダー、71の福永勝男(ゴールデンパーム、47歳)と本田雅稔(不知火、48歳)の2人がトップを並走。これを1打差で高村博臣(熊本南、31歳)、さらに1打差4位タイで平井と山下大介(長崎、24歳)が追う展開。以下も合原豊(麻生飯塚、43歳)、2012年九州シニア優勝の58歳ベテラン井上勘昭(西戸崎シーサイド)、荒川英二(福岡雷山、44歳)ら実力者が控え、首位と5打差に22人という激しい優勝争いが予想された。この日で予選が終わり、10オーバーの82、78位タイまでの89人が最終日の決勝ラウンドへ進出した
ところが、その最終日、風と速いグリーンに他のスコアが伸びない中で平井が飛び出し、2位の大倉清(大博多)に10打差をつける離れ業をやってのけた。54歳の大倉はアマで2005年九州オープンを制した実力者。この日も5バーディー、2ボギーの69で回り、初日79の39位タイから急浮上して追撃したが、平井をとらえることができなかった。
通算7オーバー、151の3位タイは今村大志郎(麻生飯塚、36歳)、合原、山下の3人。さらに1打差、152の6位に高村。過去2度優勝の荒川は通算11オーバー、155の15位タイ。前回優勝の竹本健太(北九州、33歳)は14オーバーで28位タイだった。
日本ミッドアマへは11人が出場権を獲得
この試合の結果、第20回日本ミッドアマチュア選手権(11月18~20日・千葉県、紫CCすみれコース)へは7位タイまでの9人と、10位タイの5人のうち最終日成績上位の2人、計11人(シード選手を含む)が出場権を獲得した。