競技トピックス | 九州ゴルフ連盟(GUK) - Part 23

競技トピックス

栄誉を称え 3選手を連盟表彰

 

 

 

 

 

安河正彰選手

(ミッションバレー) 

第22回日本グランドシニア選手権初優勝

 

勝みなみ選手

(鹿児島高牧、鹿児島高2年) 

第57回日本女子アマチュア選手権初優勝 

第48回日本女子オープン選手権ローアマ

 

池田悠希選手

(長崎・崎辺中3年) 

第21回日本ジュニア選手権12~14歳の部2連覇

 

 

 九州ゴルフ連盟は25日開いた通常総会で昨年の日本グランドシニア選手権で初優勝した安河正彰(ミッションバレー、71歳)、日本女子アマチュア選手権初優勝の勝みなみ(鹿児島高牧、鹿児島高2年)、日本ジュニア選手権12~14歳の部2連覇の池田悠希(長崎・崎辺中3年)の3選手を連盟表彰しました。

 

 連盟では毎年の総会で、前年の各種日本選手権で優勝した九州在住アマチュア選手をその活躍をたたえて表彰しているものです。

 今回、期末試験中の勝選手、JGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチーム合宿に参加している池田選手は欠席でしたが、出席した安河選手は表彰に対し、

「日本選手権での勝利はみなさまがたの温かいご支援、ご協力のおかげでした。そんな私に連盟表彰いただき、大変名誉なことと思っています。今後とも、まずは健康第一を心がけ、スーパーシニアを目指してゴルフを楽しんでまいりたい」

 と感謝と決意の言葉を述べました。

 

 安河選手は70歳以上が出場した日本グランドシニア選手権(11月12~13日・広島県グリーンバーズGC)で、2位に1打差をつける通算5オーバー、149で優勝。初日は4オーバー、76で首位に1打差、3位タイ発進でしたが、雨の中の決戦となった最終日、集中を切らすことなく、この日のベストスコアとなる73でラウンド、逆転で勝利を勝ち取りました。

 九州勢の優勝は2010年の山本政実選手(ミッションバレー)以来で、3人目でした。

 

 このほか、勝選手は日本女子アマチュア選手権(6月23日から5日間、札幌GC輪厚)のマッチプレーの決勝36ホールで、高松中央高1年、王天妤(六甲)を6&5と大差で下し、初優勝しました。

 勝選手はJGAナショナルチーム女子メンバーで、6回目の出場での栄冠。昨秋の日本女子オープンではアマチュアのトップ、ローアマにも輝いており、一昨年の日本ジュニアとあわせたアマ3冠は史上6人目の快挙でした。

 

 池田選手は日本ジュニア12~14歳の部(8月19日から、埼玉県霞ヶ関CC、パー71)で通算4アンダー、209のスコアで2年連続優勝を飾りました。

 初日70のスコアで首位タイ、2日目はイーブンパーの71で単独トップに立つと、最終日は一時は2位に後退したものの、後半盛り返しての優勝でした。

 同部門の連覇は前粟蔵俊太選手(当時沖縄・石垣第二中=2004、05年)以来3人目の快挙で、池田選手は10月の日本オープンでは最年少予選通過記録を更新、通算11オーバーの55位と善戦。2016年JGAナショナルチーム男子メンバーにも初めて選ばれています。

 

 

 

 

 

 

第13回ハンディキャップ競技九州大会

各級優勝者

 

男子A 内藤貴夫(大分中央) G76 H9 N67

男子B 飯野靖雄(福岡国際) G97 H24 N73

女子A 永江 綾(芥  屋) G75 H5 N70

女子B 吉村邦子(セブンミリオン) G102 H33 N69

 

 

 

(写真は各級の優勝者=左から女子Bの吉村邦子、同Aの永江綾、男子Aの内藤貴夫、同Bの飯野靖雄の各選手)

 

 第13回ハンディキャップ(Hdcp)競技九州大会は10月28日、福岡市のセブンミリオンカントリークラブ(男子6556ヤード、女子5821㍎=パー72)で行われ、男女のAB各クラスの優勝者が決まった。

 JGA杯J-sys選手権の予選を兼ねるもので、選手各自が持つJGAハンディキャップインデックスを基に開催コースのスロープレーティングによるコースハンディキャップを算出、適用して行われた。

 Hdcpのクラス分けは男子AがH12.4までで、参加は81人(欠場3人)。同BはH12.5以上(参加21人)、女子AはH15.4まで(参加18人、欠場2人)、同BはH15.5以上(参加6人)。

この日のコースは北北西5.7mとやや風があったものの、晴れで気温17.4度と好コンディション(正午現在)に恵まれた。

 

男子Aはベストグロス76の内藤貴夫が初優勝

 男子Aは2バーディー、6ボギーの4オーバー、ベストグロス(スコア)76で回った69歳の内藤貴夫(大分中央)がN67で、N68(G79、H11)の2位の的野努(福岡レイクサイド、48歳)に1打差をつけての初優勝だった。さらにネットで1打差、3位に田中直之(小郡、49歳=G83、H14、N69)で、4位に江藤喜文(熊本空港、65歳=G81、H11、N70)だった。

 同Bは飯野靖雄(福岡国際、57歳)がインスタートの12番でOBを打つなど53、後半も1番で誤球するなど苦労したが、その後はうまくまとめG97でホールアウトし、H24のN73で初優勝した。2位になった常村昌三(大博多、55歳)はベストグロスタイの89で回ったものの、H15でNで1打及ばなかった。3位は猿渡博文(九州小岱山、69歳=G92、H17、N75)、4位島袋朝曠(ジ・アッタテラス、67歳=G95、H20、N75)。なお、3位から7位まではN75の同スコアだったが、規定によりマッチングスコアカード方式

での選抜の結果で順位が決まった。

 

女子Aは高1の争いを永江綾が制す

 女子はAクラスで福岡双葉高1年、16歳の永江綾(りょう、芥屋)が3バーディー、6ボギーの75で回り、H5、N70で初優勝した。同じ16歳、沖学園高1年の元永華奈(鷹羽ロイヤル)が3バーディー、5ボギーのベストグロス74をマークし、H4、N70の同スコアとしたが、マッチングスコアカードの結果、2位。3位はG84、H13、N71の田倉美月子(肥後サンバレー、61歳)で、4位は岩下千穂子(セブンミリオン、45歳=G87、H15、N72)。

 同Bは大会会場をホームコースとする吉村邦子(セブンミリオン、46歳)がG102、H33、N69で初出場初優勝。2位は前回優勝の宮原稚恵(志摩シーサイド、42歳)でG97、H24、N73。3位村中美紀(佐賀、39歳=G92、H18、N74)、4位向井治子(かほG101、H20、N81、68歳)だった。

 

 この試合の結果、第6回JGA杯J-sys選手権(JGAアンダーハンディキャップ競技=12月1日・三重県、桑名CC)へは男女の各クラスとも上位4人が出場権を得た。

 

 

»競技報告の詳細はこちら

 

 

第5回九州ミッドアマチュア選手権競技

 

通算6アンダー 138で初タイトル

 

平井皇太(奄美)が逆転初優勝

 

  第5回九州ミッドアマチュア選手権競技は10月21、22日の2日間、福岡県の筑紫野カントリークラブ(6902㍎、パー72)で行われ、通算6アンダー、138をマークした32歳の平井皇太(奄美)が初優勝した。

 平井は初日、1オーバー、73の4位タイだったが、最終日に猛チャージ。晴れたものの時おり7~8mの強い風が吹き付ける中、ボギーなしの1イーグル、5バーディーの65と驚異的なスコアで回り、逆転して勝利をつかんだ。

 平井は自身初めての連盟競技優勝。この日マークした65のスコアは、吉田貞行(アマ)が1989年に記録した68を26年ぶりに塗り替えるコースレコードだった。

 

  2位にはベテラン大倉清(大博多)が意地

 

 今大会から、参加資格の年齢を従来の30歳から25歳(12月末現在)に引き上げて開かれ、各県地区予選を通過した137人(欠場6人)が参加した。

 初日は1アンダー、71の福永勝男(ゴールデンパーム、47歳)と本田雅稔(不知火、48歳)の2人がトップを並走。これを1打差で高村博臣(熊本南、31歳)、さらに1打差4位タイで平井と山下大介(長崎、24歳)が追う展開。以下も合原豊(麻生飯塚、43歳)、2012年九州シニア優勝の58歳ベテラン井上勘昭(西戸崎シーサイド)、荒川英二(福岡雷山、44歳)ら実力者が控え、首位と5打差に22人という激しい優勝争いが予想された。この日で予選が終わり、10オーバーの82、78位タイまでの89人が最終日の決勝ラウンドへ進出した

 ところが、その最終日、風と速いグリーンに他のスコアが伸びない中で平井が飛び出し、2位の大倉清(大博多)に10打差をつける離れ業をやってのけた。54歳の大倉はアマで2005年九州オープンを制した実力者。この日も5バーディー、2ボギーの69で回り、初日79の39位タイから急浮上して追撃したが、平井をとらえることができなかった。

 通算7オーバー、151の3位タイは今村大志郎(麻生飯塚、36歳)、合原、山下の3人。さらに1打差、152の6位に高村。過去2度優勝の荒川は通算11オーバー、155の15位タイ。前回優勝の竹本健太(北九州、33歳)は14オーバーで28位タイだった。

 

日本ミッドアマへは11人が出場権を獲得

 

 この試合の結果、第20回日本ミッドアマチュア選手権(11月18~20日・千葉県、紫CCすみれコース)へは7位タイまでの9人と、10位タイの5人のうち最終日成績上位の2人、計11人(シード選手を含む)が出場権を獲得した。

 

 

 

»競技報告の詳細はこちら

 

 

第45回九州インタークラブ競技大会

 

「大博多CC」(福岡県南部)

 

     2年連続14度目の優勝

 

 逆転で2位「志摩シーサイドCC」下しての栄冠

 

 

 

 

ベストグロス賞は

 

69で牛島中(志摩シーサイド)が獲得

 

 第45回九州インタークラブ競技大会は10月14日、長崎県諫早市の長崎国際ゴルフ倶楽部(6795㍎、パー72)で25倶楽部チームが参加して開かれ、トータルスコア370の「大博多カントリー倶楽部」(福岡県南部)が2位の「志摩シーサイドカンツリー倶楽部」(同)に6打差をつけて2年連続、14度目の優勝を飾った。

 出場選手中のベストスコアに贈られるベストグロス賞は、3アンダーの69で回った牛島中(志摩シーサイド)が大倉清(大博多)ら4人に1打差をつけて獲得した。

 

 大会は連盟(GUK)主催競技の唯一の団体競技で、1チームは学生・生徒を除く6人(うち55歳以上3人)で構成され、このうちのベスト5人のトータルスコアで優勝を争う。11県地区で行われた予選にはGUKに加盟する計189倶楽部が参加。この中から、勝ち抜いた24倶楽部と開催倶楽部の計25倶楽部チームが本戦出場した。

 

2、3位は6人のスコア差

「チェリーゴルフ鹿児島シーサイド」は3打差に泣く

 

 この日の長崎・諫早は晴れで気温22.4度、南南東の風1m(正午現在)と絶好のコンディション。

 各倶楽部の実力と名誉をかけた戦いとあって、各チームとも応援団が繰り出し、盛り上がった。

 そんな中、「大博多」は「志摩シーサイド」に3打差をつけられて後半に折り返したが、久しぶりの出場となったエースの大倉清をはじめ、カウントされる5人のメンバーが実力を発揮し、逆転勝ちした。

 福岡南部予選で「大博多」に9打差をつけての予選通過だった「志摩シーサイド」は、ベストグロス69の牛島中、ベテラン山浦正継が健闘したものの、他が実力を発揮できなかった。これに376の同スコアで「チェリーゴルフ鹿児島シーサイドコース」(鹿児島県南部)が並んだが、規定により6人全員のスコアで3打上回る「志摩シーサイド」が2位に滑り込んだ。

 

»競技報告の詳細はこちら

 

 

第45回九州シニア選手権競技

通算7オーバー、151

 

板井良春(三重)が初優勝

 

プレーオフで山内孝徳(セブンミリオン)を下す

 

 

 第45回九州シニア選手権競技は10月7~8日の2日間、大分県由布市の大分サニーヒルゴルフ倶楽部(6693㍎、パー72)で行われ、通算7オーバー、151で並んだ2人によるプレーオフで60歳の板井良春(三重)が59歳の山内孝徳(セブンミリオン)を下し、初優勝した。

 プレーオフは1ホール目の18番(パー5)、3打目でグリーンをとらえきれなかった山内が、アプローチでも寄せきれず3mのパーパットを外したのに対し、板井は5mに3オンしたあと2パットで沈めてパーとし、うれしい栄冠獲得となった。

 

 55歳以上が出場資格のシニア選手権は、各県地区予選を勝ち抜いた149人(欠場4人)が参加。2日間とも好天に恵まれたが、選手たちは硬く締まった高速グリーンにてこずった。

 初日、2オーバーの74で板井、山内のほか佐々木茂(別府、58歳)、鵜木伸久(ブリヂストン、59歳)の4人が首位に並んだ。これを1打差、75の5位タイに木下高明(矢部サンバレー、56歳)ら10人、さらに1打差の15位タイに8人と首位から2打差に計21人がひしめく混戦となった。

 この日の結果、最終日の決勝Rへは9オーバー、81の70位タイまでの83人が進出。前回優勝の大野徹二(大博多、58歳)は不調で、87をたたいて予選落ちした。

 その最終日も難グリーンにスコアを崩す選手が続出。そんな中、5オーバーの77と手堅くまとめた板井と山内が通算7オーバーで並び、昨年に続く2年連続のプレーオフにもつれ込んでいた。

 1打差、通算8オーバー、152の3位タイには鵜木、佐々木と榎隆則(大分中央、56歳)、青木英樹(佐賀ロイヤル、64歳)の4人が入り、前週の九州グランドシニアを制した大川重信(志摩シーサイド、70歳)は9オーバーで7位タイだった。

  また、9オーバーの7位タイに入った阿久根公生(有明)が最終日の4番ホール(171㍎、パー3)でホールインワンを達成し、開催コースから記念品が贈られた。阿久根は福岡・柳川高ゴルフ部監督で、九州高校ゴルフ連盟理事長。

 

 

日本シニア選手権は21人が出場権を獲得

この試合の結果、11位タイまでの19人と、20位タイの6人のうち最終日成績上位の2人の計21人(シード含む)が第37回日本シニア選手権(11月11~13日・広島CC八本松)への出場権を得た。

 

 

»競技報告の詳細はこちら

 

 

第22回九州ミッドシニア選手権競技・第37回グランドシニア選手権競技

 

Gシニアは大川重信(小郡)が逆転初優勝

史上初のシニア関係九州選手権3冠達成

 

Mシニアは近藤正耿(北九州)が逆転での初V

 

 

 

 ミッド(M)シニア、グランド(G)シニアの両九州選手権は9月30日、10月1日の2日間、熊本県南阿蘇村の阿蘇東急ゴルフクラブ(ミッド6571㍎、グランド6279㍎、パー72)で行われ、注目のGシニア選手権は通算6オーバー、150で回った70歳の大川重信(小郡)が逆転で初優勝した。

大川は過去、九州シニア選手権(2003年)、九州ミッドシニア選手権(2010、2013年)も制しており、史上初めてシニア関係の九州選手権の3冠を達成した。

 Mシニア選手権は通算3オーバー、147で65歳、近藤正耿(北九州)が初日の3位タイからの逆転での初優勝だった。

(写真は優勝した近藤正耿㊧と大川重信㊨の両選手)

 

 

 

 

Gシニアの大川は5打差を逆転、通算6オーバー、150での初優勝

地元の皆吉寿紀(阿蘇東急)は1打差で連覇ならず

大会は2日間とも雨に見舞われ、最終日の決勝ラウンド(2R)は早朝の激しい雨でティーオフを30分遅らせたものの、無事に日程を消化した。

そんな中、70歳以上(今年12月末現在)が出場資格のGシニアには各県地区予選を通過した72人(欠場4人)が出場。大川は初日、7ボギー(2バーディー)で首位に5打差、77で4位タイ発進。イーブンパー、72で単独首位に立ったのは71歳の高野忠行(湯布院)で、1打差の2位に連覇を目指した地元の75歳、皆吉寿紀(阿蘇東急)、さらに1打差で田中日本明(麻生飯塚、72歳)がつけた。

14オーバー、55位タイまでの60人が予選を通過。最終日は、雨に加えて風も強まり、スコアを崩す選手が続出する中で大川は3バーディー、4ボギーとベストスコアの73をマークして上位陣を逆転。大川に4打差をつけての発進だった皆吉はバーディーなしの6ボギー、78とスコアを落とし、1打差で涙をのんだ。

 

Mシニアの近藤は2打差を逆転、通算3オーバー、147での栄冠

65歳以上のMシニアには80人(欠場6人)が出場。初日はただ1人のアンダーパー、71をマークした楠元利夫(都城母智丘、66歳)が単独トップに立ち、1打差の72で小宇佐輝久(大博多、66歳)、さらに1打差3位タイに近藤と田辺十郎(チェリー宇土、68歳)の2人。首位と4打差の9位タイまでに10人がひしめく混戦となった。

最終日の決勝ラウンドは11オーバー、56位タイまでの61人が進出。優勝争いは楠元が1バーディー、7ボギー、1ダブルボギーの80と崩れたほか、小宇佐も87をたたいて後退。4バーディー、6ボギーでベストスコア74で回って抜け出したのが近藤で、田辺と初日5位の深谷澄男(佐賀ロイヤル、64歳)が追い上げたが、2打差の2位タイと及ばなかった。楠元はさらに2打差、通算151で4位。前回優勝の上木政章(志摩シーサイド、68歳)は通算11オーバーの9位だった。

 

Mシニア23人、Gシニア9人が日本選手権出場資格を獲得

 この試合の結果、第22回日本ミッドシニア選手権(11月9~11日・広島県、広島CC西条)へは20位タイまでの22人と、23位タイの3人のうちマッチングスコアカード方式で選ばれた1人の計23人(シードを含む)が、第22回日本グランドシニア選手権(11月12~13日・広島県、グリーンパーズGC)へは8位タイまでの9人が出場権を得た。

 

 

 

»競技報告の詳細はこちら

 

 

第3回九州女子ミッドアマチュア選手権競技・第3回九州女子シニア選手権競技

女子Mは1アンダー 71

 

渡辺恵理(チェリー宇土)が2連覇を達成

 

女子シニアは7オーバー 79

 

松尾賢子(北方)が初優勝

 

 

             (女子シニア優勝の松尾賢子㊧と女子ミッドアマ優勝の渡辺恵理㊨)

 

 第3回九州女子ミッドアマチュア選手権競技・第3回九州女子シニア選手権競技は9月3日、福岡県糸島市の伊都ゴルフ倶楽部(6051㍎、パー72)で行われ、女子ミッド(M)は33歳の渡辺恵理(チェリー宇土)が1アンダー、71のスコアで2連覇を達成した。

女子シニアは7オーバー、79で回った51歳の松尾賢子(まさこ、北方)が初優勝した。

 

 今大会は日本ゴルフ協会(JGA)の改定に伴い、女子Mの参加資格が従来の30歳以上から25歳以上に変更になった。また、女子シニアはJGA主催のブロック予選が廃止されたことにより、地区大会を日本選手権の予選として実施。女子Mに72人、女子シニアに80人(欠場3人)が参加した。

 気象条件は事前の雨予想がいい方に裏切られ、晴れで気温28.0度、西北西の風1.8m(正午現在)と絶好のコンディションでの大会となった。

 

渡辺、イーグルスタートで快勝

 競技は女子Mで、渡辺が出だしの1番(パー4)でいきなりチップインイーグルを奪う好スタート。後半も1バーディー、2ボギーと手堅く攻めて、ただ1人アンダーパーをマークし、2位に並んだ34歳、米村洋子(八代)と25歳、黒石沙也佳(北山)の2人に4打差をつけて快勝した。さらに2打差の4位タイに高田雅野(西戸崎シーサイド、45歳)と高橋圭子(ミッションバレー、43歳)の2人だった。

 

松尾は自身、初タイトル

 50歳以上のシニアは、松尾が前半を1バーディー、2ボギーの37と安定したラウンドで回り、後半の終盤のパー3で7をたたくなどして乱れたが、1打差で後続を振り切り、自身でも初タイトルとなる栄冠を獲得した。その1打差の2位タイは東大森れい子(熊本空港、60歳)と山口美帆(佐世保、51歳)の2人。さらに2打差の4位タイに脇園幸風(若松、57歳)と北野弘子(久住高原、53歳)の2人が入った。

また、参加最年長で九州女子シニア初出場の74歳、犬童アヤ子(くまもと城南)は16オーバーの88で27位タイと健闘した。犬童は1991年の第21回九州女子選手権で優勝経験がある。

 

日本女子ミッド、日本女子シニアともに上位9人が出場権を獲得

 この試合の結果、地元福岡県のザ・クイーンズヒルGCで行われる第20回日本女子ミッドアマチュア選手権(11月19~20日)には6位タイまでの上位9人が、第23回日本女子シニア選手権(11月5~6日・富山県、呉羽CC日本海)は6位タイまでの7人と、8位タイの3人のうちマッチングスコアカード方式で選ばれた2人の計9人が出場権。これに昨年の九州女子シニアで優勝の福井和子(ブリヂストン)がシード権を持っている。

 

 

»競技報告の詳細はこちら

 

 

第9回九州小学生大会

晴れの優勝者

 

男子は72で松田正史(熊本・春日小6年)

 

女子は77の櫻井心那(長崎・山里小6年)

 

 

 

 

 第9回小学生大会は7月21日、大分県竹田市の久住高原カントリー倶楽部(男女共通6013㍎、パー72)で18ホールストロークプレーによる競技が行われた。4~6年生の部男子は松田正史(熊本・春日小6年)がイーブンパーの72、同女子は櫻井心那(長崎・山里小6年)が5オーバーの77で優勝した。いずれも、初めて。

 大会には各県地区選考会を通過した男子30人(欠場2人)、女子25人が参加した。

男子は松田と池田拓史(鹿児島・吉野小6年)が72の同スコアで並んだが、マッチングスコアカード方式での選抜で松田の優勝となった。女子の櫻井は2位に3打差をつけての勝利。

 この大会の結果、全国小学生大会(9月22日・千葉県、森永高滝CC)には男子の上位10人、女子の同9人が出場権を得た。

 なお、大会では九州独自に低学年の「1~3年生の部」を9ホールストロークプレーで実施していたが、今年から廃止された。

 (写真は優勝した松田正史㊤、櫻井心那㊦の両選手=㈱Golf Times提供)

 

 

 

 

 

 

 

第35回九州ジュニア選手権競技

晴れの優勝者

15~17歳の部

男子 芹澤慈眼(秀岳館高1年)

女子 大里桃子(熊本国府高2年)

 

12~14歳の部

男子 村上颯汰(八代第二中3年)

女子 後藤未有(沖学園中3年)

 

 

 

 

    (写真は各級優勝者=左から村上颯汰、芹澤慈眼、大里桃子、後藤未有の各選手)

 

 大分県竹田市の久住高原ゴルフ倶楽部(男子7155㍎、女子6392㍎=パー72)で7月23、24日の両日行われた。優勝したのは15~17歳の部男子は芹澤慈眼(秀岳館高1年)、同女子は大里桃子(熊本国府高2年)、12~14歳の部男子は村上颯汰(八代第二中3年)、同女子は後藤未有(沖学園中3年)で、いずれも初優勝だった。

 出場したのは男子15~17歳の部が51人、同女子39人(欠場1人)、12~13歳の部男子34人、同女子36人。今大会から予選カット方式がとられ、初日の予選競技の結果、最終日の決勝ラウンド進出者(15~17歳の部男子40人、同女子32人、12~14歳の部男子28人、同女子28人)を決めた。

 

 今大会は各クラスとも力の差がなく、接戦。12~14歳の部男子の村上は初日、全参加者中の唯1人のアンダーパー71をマーク。2位に3打差をつけての最終日だったが、76とスコアを乱したものの、他も追い切れず、初日の貯金が効いて逃げ切った格好だ。

 15~17歳の部女子は初日、前年覇者の三浦桃香(宮崎・日章学園高2年)がパープレーの72で2位タイに3打差をつける好スタートだったが、最終日乱れて79をたたいて後退。初日2位タイの大里がこの日72と手堅いプレーで逆転での優勝を飾った。

 

3階級で熊本勢が優勝

 このほか、15~17歳の部男子の芹澤、12~14歳の部女子の後藤とも初日2位(タイ)からの逆転V。また、4階級のうち3階級を熊本勢が制し、レベルの高さを見せつけた。

 この試合の結果、日本ジュニア選手権(8月19~21日、埼玉県霞ヶ関CC)は15~17歳の部男子が上位16人、同女子11人、12~14歳の部男子は上位5人とシード2人、同女子は6人とシード1人が出場権を得た。

 

 

 

»競技報告の詳細はこちら

 

 

第1回九州スーパーシニアカップ

 

               (大会に参加したスーパーな皆さん)

5オーバー、77

第1回の栄冠は

 

中村保(長崎国際)の頭上に

エージシュートを達成して優勝 

 

 80歳以上のゴルファーが参加した「第1回スーパーシニアカップ」(九州ゴルフ連盟主催)が6月16日、福岡県小郡市の小郡カンツリー倶楽部(5745㍎、パー72)で行われ、5オーバー、77で回った80歳の中村保(長崎国際、写真㊨)がエージシュートを達成して優勝、第1回大会の栄冠を手にした。

 80歳以上のシニアについては従来、九州グランドシニア選手権の際に、年齢別80歳以上の部を設けて、18ホールストロークプレーで実施していた。しかし、近年の参加者の増加から同クラスを独立させ、「スーパーシニアカップ」として開催することになった。

 

ますます達者 過去最多の62人が参加

 大会には年齢別時代からみても過去最多の65人が参加(欠場7人)。午前中を中心に霧雨が降り続くあいにくのコンディションとなったが、スーパーたちはいずれも疲れも見せずに元気にラウンドした。

 そんな中、中村保はインスタートの前半、4ボギーの40。後半は最終18番でボギーを打ったが、他はすべてパー。バーディーはなかったものの、計5ボギーにまとめ、後続に1打差をつけて勝利を手にした。

 2位は78で83歳の河室健士(阿蘇やまなみ)と80歳の河野信正(久山)の2人が並んだが、大会規定により年長の河室が2位になった。さらに2打差、80の4位には、前回の優勝者、82歳の廣重俊一(福岡サンレイク)が入った。

 

エージシュートも7人が達成

 ますます元気なスーパーたちだが、今年も7人のエージシューターが誕生した。改めてその年齢とスコアを列挙して敬意を表したい。

 ▽優勝=中村保(長崎国際)80歳で77▽2位=河室健士(阿蘇やまなみ)83歳、78▽3位=河野信正(久山)80歳、78▽4位=廣重俊一(福岡サンレイク)82歳で80▽6位=池田正伸(小郡)82歳で82▽14位=貝島義雄(古賀)88歳で84▽41位=植杉乾蔵(球磨)91歳で91

 達成者には小郡カンツリー倶楽部から記念品が贈られた。

 

 

 

 80歳の若輩

「公式戦でエージシュートで優勝」を達成した中村保

 

  表彰式での優勝スピーチの中で、「若輩者の私が…」と言った。92歳の最長老、白石清(久山)をはじめ、米寿(88歳)など80代後半の選手が珍しくない中で、傘寿(80歳)なんて「若輩」には違いない。が、この年代では、年々飛距離は落ちていく一方だし、体力的にも1歳でも若い方が有利なこともみんなが認めることでもある。

 中村は、その〝若さ〟を生かし、雨の中という重馬場を攻めきった。バーディーこそなかったが、ボギーが5つ。「第1回大会だし、思い出になれば、(エージシュートの)80で回れればと思っていた」というが、実際にラウンドを振り返ってもらうと、「前半、雨の中で(スコアが)良くなかったが、まだまだ伸ばせたと思う」と欲も口にした。

 佐世保の出身でゴルフ歴50年。72歳と3日目に72で回って初めてのエージシュートを達成して以来、この日で58回目だそうだ。しかも、公式戦(連盟主催競技)でエージシュートで優勝。みんなが狙ったタイトルを手にして、「忘れられない大会になりそう」と言い、さらには、これからの目標は、「楽しむゴルフを続け、自分の年の数だけエージシュートを重ねていくことを楽しみにやっていきたい」と表情をほころばせた。

  (写真は合わせて263歳のレジェンドたち=92歳の白石清㊧、80歳の中村保㊥、91歳の植杉乾蔵㊨の各選手)

 

 91のスコアで1309回目のエージシュートの植杉乾蔵 「前半、シャンクが出てOBを打ったりしたが、後半なんとか立ち直って目標を達成できた。(長続きの秘訣は)無理をしないことです」

 

 参加最年長の92歳、白石清は97で56位 「今日は寄らず入らずのゴルフだった。第1回大会だから、100を切って、何とかエージシュートを、と思っていたけど…。両手の指先にしびれと痛みが出て、この試合に間に合うように5月の連休明けに手術した。まだちょっと、痛みがあって、痛み止めを塗ってのラウンドだった」

 

 前回優勝の廣重俊一はエージシュートの80で4位 「最近買い換えたアイアンセットで2回目の使用だった。前半ショットが良くなかったが、練習して使いこなすしかありませんね」

 

 上位成績は次の通り。同スコアは年長者優位

+5 優勝 中村  保(長崎国際)       77(37、40)  

+6 2位 河室 健士(阿蘇やまなみ)     78(39、39)

   3位 河野 信正(久山)         78(39、39)

+8 4位 廣重 俊一(福岡サンレイク)    80(41、39)

+9 5位 樋口 和典(八女上陽)       81(40、41)

+10 6位 池田 正伸(小郡)        82(43、39)

   7位 目野 邦彦(小郡)         82(42、40)

   8位 倉重  剛(くまもと中央)     82(40、42)

+11 9位 廣吉淳三郎(九州八幡)      83(41、42)

   10位 大和 昭介(福岡国際)      83(43、40)

   11位 石塚 重利(中九州)       83(42、41)

         12位 塚本 敬一(佐賀クラシック) 83(43、40)

   13位 田上 容正(種子島)       83(41、42)

+12 14位 貝島 義雄(古賀)       84(43、41) 

   15位 平井 正清(小郡)        84(42、42)

   16位 原田 鉄司(門司)        84(43、41)

   17位 天本  惇(小郡)        84(43、41)

   18位 石田 治巳(太宰府)       84(41、43)

+13 19位 関  嘉和(あつまる阿蘇赤水)85(42、43)

+14 20位 鷺山 孝昭(小郡)       86(38、43)

 

 

   競技報告 (2015/ 6.16)                          写真と記事:M.Kikutake

 

 

 

Contents