競技トピックス | 九州ゴルフ連盟(GUK) - Part 25

競技トピックス

第44回九州シニア選手権競技

通算イーブンパー、144

 

 大野徹二(大博多)が

 

プレーオフで白坂千弘(宮崎大淀)下し初優勝

 

 

 

 

 九州シニア選手権競技は1,2日の2日間、宮崎市のUMKカントリークラブ(6663㍎、パー72)で行われ、通算イーブンパー、144で並んだ2人によるプレーオフの結果、57歳の大野徹二(大博多)が54歳の白坂千弘(宮崎大淀)を1ホール目に下し、初優勝した。

プレーオフは大野徹が1番(パー5)で30㎝につけてバーディを奪い、パーの白坂に競り勝った。

 2打差の3位はシニア初出場の尾家清孝(周防灘、55歳)と山口龍良(佐世保、62歳)。さらに1打差の5位は野上英司(ミッションバレー、56歳)だった。前回優勝の田中雅之(若木、57歳)は首位に6打差の11位タイだった。

 

 大会には予選通過者、シード選手ら148人が出場(欠場6人)。初日は一時霧雨に見舞われたが、2日間とも微風の好コンディションの中での競技になった。

 そんな中、大野徹は初日7アンダー、65と驚異的なスコアで単独首位。2位の山口、田口保(くまもと中央、64歳)の2人に6打差をつけた。最終日は前半終わって、大野徹は1オーバーだったが、他も伸びず逆に7打と差を広げた。

 しかし、後半にドラマが待っていた。大野徹は12番で第1打OB、14番で第2打OB、15番ボギーと3ホールで6打スコアを落とす波乱。浮上したのが、4組前でホールアウトしていた白坂。この日は9打差の10位タイスタートだったが、4バーディー、2ボギーで回って首位に並び、プレーオフにもつれ込んでいた。

 

 日本シニア選手権は21人が出場権

 この試合の結果、17位タイまでの19人と、20位タイの6人の中から、最終日のスコア上位の2人選ばれ、計21人(シードを含む)が第36回日本シニア選手権(11月12~14日、兵庫県・小野GC)への出場権を得た。

 

 

 

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第21回九州ミッドシニア選手権競技 第36回九州グランドシニア選手権競技

晴れの栄冠は

ミッドシニア  上木政章(志摩シーサイド)

 

グランドシニア 皆吉寿紀(阿蘇東急)

 

グランドシニア80歳以上の部  廣重俊一(福岡サンレイク)

 

 

 

 

 ミッド(M)シニア、グランド(G)シニアの両九州選手権は11日、福岡県小郡市の小郡カンツリー倶楽部(ミッド6575㍎、グランド6110㍎=パー72)で最終日の決勝ラウンドが行われ、Mシニアは通算3オーバー、147で回った67歳、上木政章(志摩シーサイド)が、前回覇者で2位の69歳、大川重信(小郡)に2打差をつけて初優勝した。

 Gシニアは通算6オーバー、150で並んだ2人によるプレーオフとなったが、1ホール目で74歳の皆吉寿紀(阿蘇東急)が71歳、永野秀男(福岡フェザント)を下し、初優勝を飾った。

上木、皆吉ともに連盟主催競技での初タイトル。

(写真は左から廣重俊一、皆吉寿紀、上木政章の各選手)

 

3オーバーの147

初日にただ一人のアンダー71をマークした上木は逃げ切りV

 大会は2日間とも好天に恵まれ、絶好のコースコンディションのなかで1打を争う緊迫した試合が展開された。

そんな中、65歳以上が出場資格(今年12月末現在)のMシニアには各県地区予選を通過した75人(欠場5人)が出場。初日、上木は参加選手中のただ一人のアンダーパー、71をマークして2位に2打差をつけて単独トップ。最終日の決勝ラウンドには48人が進出したが、晴れて硬く引き締まった高速の高麗グリーンにてこずる選手が続出。上木は76とスコアを崩したものの、後続も追い上げならず、逃げ切った。通算6オーバー、150の3位は猿田仁(あつまる阿蘇赤水、66歳)でさらに1打差の4位タイに山中正義(若宮、65歳)、大田実角(グリーンヒル、65歳)、楠元利夫(都城母智丘、65歳)、真鍋高光(大博多、66歳)、吉武義紹(日の隈、65歳)の5人が並んだ。

 

6オーバーの150

初日エージシュート達成の皆吉は

プレーオフで永野秀男(福岡フェザント)を下しての初V

 70歳以上のGシニアには83人(欠場1人)が出場。初日は谷脇億明(皐月、70歳)がイーブンパーの72で2位に1打差をつけて単独首位に立った。しかし、5打差の77までに14人がひしめく混戦模様。53人が進出した最終日決勝ラウンドは、初日に73のエージシュートで2位タイにつけていた皆吉がこの日77で、75のベストスコアタイで回った永野と150で並び、プレーオフにもつれ込んでいた。

 1打差の3位タイは浜元良夫(沖縄、72歳)、宅間正州(筑紫ヶ丘、69歳)、雨郡滋(佐賀クラシック、71歳)の3人。さらに2打差の6位は牧忠徳(八代、71歳)だった。前回優勝の四方田貞雄(佐賀、72歳)は今大会不調で予選落。

 

日本選手権出場資格者はMシニア24人、Gシニア9人

 この試合の結果、Mシニアは23位までの23人と、24位タイの2人のうちマッチングスコアカード方式で選ばれた1人の計24人が第21回日本ミッドシニア選手権(11月10~11日、奈良国際GC)、Gシニアは7位までの7人と、8位タイの4人のうちの2人の計9人が第21回日本グランドシニア選手権(11月13~14日、京都府・田辺CC)への出場権を得た。

 


81歳の廣重俊一

76のエージシュート達成して初優勝

 

18ホール(5670㍎、パー72)で行われたオープン参加の80歳以上の部は4オーバー、76でともに81歳の安藤喜三郎(大分中央)と廣重俊一(福岡サンレイク)の2人が並んだが、規定により年長の廣重の優勝となった。

 廣重はこの日、2バーディー、6ボギーと安定したゴルフ。80歳の部初出場の安藤も前半1バーディーの35で回った後の後半、5ボギーとし76で廣重と並んだが、誕生日が44日早い廣重が勝利を得た。

 年々参加者が増えるグランドシニア。中でも80歳以上の部は今大会、過去最多の48人(欠場3人)が出場した。しかも、難しい高麗の高速グリーンを制して計5人がエージシュートを達成。レベルの高さを見せつけた。

 廣重、安藤以外のエージシュート達成は以下の選手。

 ▽3位=山崎博人(福岡国際、スコア78、年齢80歳)▽4位=木村富昌(同、スコア80、年齢81歳)▽21位=植杉乾蔵(球磨、スコア88、年齢90歳)

 

 

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第2回九州女子ミッドアマチュア選手権競技  第2回九州女子シニア選手権競技

晴れの優勝者

 

ミッドアマ 渡辺恵理(チェリー宇土)

 

シニア   福井和子(ブリヂストン)

 

 

 

 両選手権は4日、福岡県宮若市のザ・クラシックゴルフ倶楽部(5915㍎、パー72)で行われ、女子ミッドアマチュアは5オーバー、77で回った32歳の渡辺恵理(チェリー宇土)が初優勝を飾った。

 女子シニアは9オーバー、81のスコアで67歳のベテラン、福井和子(ブリヂストン)が優勝した。福井は2002年日本女子シニアの優勝者で、1992年九州女子選手権覇者。

 前夜来の雨が降り続き、激しくなった午前中に40分間の中断。午後からは雨は上がったものの、悪コンディションの中での競技となった。(天候は雨、気温23度、東の風1.5m=正午現在)

 

渡辺恵理は5オーバーの77。後続に2打差をつけての栄冠

 30歳以上が対象の女子ミッドアマは75人(欠場1人)が出場。渡辺恵理は出だしボギーが先行。雨による中断後の3番からも2ボギー、1ダブルボギーと3ホールで4打落とすなどスコアを乱したが、6番以後立ち直り、最終的には77とまとめた。

 2打差の2位タイには前年優勝の高木真理(西戸崎シーサイド、46歳)のほか牛島ハイディ(志摩シーサイド、41歳)、松尾彩(大村湾、33歳)、松尾賢子(北方、50歳)の4人。さらに1打差の6位タイには平田雪恵(久留米、51歳)、若松和代(大隅、45歳)の2人だった。

 この試合の結果、上位8位タイまでの9人が第19回日本女子ミッドアマチュア選手権(11月20~21日、広島県・リージャスクレストGC)への出場権を得た。

 

シニアはベテラン福井和子が9オーバー、81で〝復活〟のV

 50歳以上の女子シニアは70人(欠場5人)が出場。福井は最終組で、雨も峠を越えた中でのスタートだったが、前半4ボギーの40としたあと、後半も3ボギー、1ダブルボギーの41とまとめ、先行組を飛び越えて勝利を手にした。2打差の2位タイは前年優勝の伊藤京子(志摩シーサイド、59歳)と宮城靖子(沖縄国際、51歳)の2人で、さらに1打差、84の4位に伊藤恵美子(皐月、54歳)、85の5位に菊地恭栄(若松、59歳)が入った。

 優勝した福井は来年の第23回日本女子シニア選手権(11月5~6日、富山県・呉羽CC日本海)への出場権を獲得。

 また、九州女子シニア選手権は第3回の来年大会から日本女子シニア選手権の九州予選を兼ねて行われ、日本ゴルフ協会(JGA)が従来行っていたブロック予選は廃止されることになっている。

 

 

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第34回九州ジュニア選手権競技

15~17歳の部 

 

男子 葛城史馬(大分・宇佐高2年)

 

女子 三浦桃香(宮崎・日章学園高1年)

 

12~14歳の部 

 

男子 篠原 剛(福岡・沖学園中3年)

 

女子 千葉 華(沖縄・小禄中3年)

 

 

 

 (各級優勝者=左から15~17歳の部の三浦桃香、葛城史馬、12~14歳の部の篠原剛、千葉華の各選手)

 

 大分県竹田市の久住高原ゴルフ倶楽部(男子7155㍎、女子6388㍎=パー72)で24、25日の2日間行われ、15~17歳の部男子は通算4アンダー、140で並んだ2人によるプレーオフとなり、葛城史馬(大分・宇佐高2年)が清水大成(福岡・東福岡校1年)を下し、初優勝した。

 実力者がそろい、注目の同女子は〝高1世代〟の一人、三浦桃香(宮崎・日章学園高1年)が通算2アンダー、142で初優勝した。

 12~14歳の部の優勝は男子が通算3オーバー、147の篠原剛(福岡・沖学園中3年)、同女子は通算3オーバー、147の千葉華(沖縄・小禄中3年)で、ともに逆転での初優勝だった。

 

15~17歳の部男子

葛城は清水大成(福岡・東福岡校1年)をプレーオフで下す

  男子は49人(欠場1人)が出場。葛城、清水ともに初日71で首位に2打差の3位タイでの最終日だったが、いずれも4バ―ディー、1ボギーの69で回り、逆転して首位に並びプレーオフにもつれ込んだ。そのプレーオフは1ホール目の10番(パ―5)で、清水が2打目をOBとして万事休す。3オンでパーとした葛城が勝利を手にした。1打差の3位は前年優勝の今野大喜(福岡・柳川高3年)で連覇はならなかった。

 

女子の三浦は通算2アンダーで逆転勝利

 女子は40人が出場(欠場1人)で、日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームメンバーの勝みなみ(鹿児島高1年)は欠場した。今年の九州女子選手権を制した田中瑞希(熊本国府高1年)、昨年の九州女子優勝の新垣比菜(沖縄・興南高1年)、そして、先の日本女子アマで九州勢最高位のベスト4と〝すい星〟のように飛び出してきて注目の三浦…と話題の多い15~17歳女子だった。

 初日は天本遥香(福岡・第一学院高1年)が2アンダー、70で単独トップに立ち、1打差で三浦、さらに1打差の3位タイに篠原真里亜(福岡・沖学園高3年)、三ヶ島かな(同)ら実力者が控えた。最終日。三浦は2番でボギーを打ったがその後立て直し6バーディー、5ボギーの71で回り、4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73とした天本に逆転した。通算イーブンパー、144の3位タイに三ヶ島と渕野ひかる(大分高3年)の2人。

 

 この試合の結果、第20回日本ジュニア選手権(8月20日から、霞ヶ関CC)の出場資格を得たのは、男子の8位タイまでの14人と、15位タイの5人のうちマッチングスコアカードで選ばれた3人の計17人。女子は8位タイまでの10人と、11位タイの5人の中からマッチングスコアカーで選んだ3人の計13人。

 

12~14歳の部男子

篠原は3打差を逆転

 35人が出場した男子は初日、ただ一人のアンダーパー、71で回った井戸川純平(宮崎・吾田中2年)が単独トップに立った。しかし、最終日は大きくスコアを崩した。16番でホールインワンを記録したものの、その後は乱調。結局78をたたいて後退。代わって浮上したのが篠原剛。首位に3打差、3位タイのスタートだったが、3バーディー、4ボギーの73と手堅いゴルフで逆転勝ちした。

篠原は一昨年の九州ジュニア15~17歳の部優勝の篠原真里亜、昨年の12~14歳を制した仕師命(はじめ)の姉弟とはいとこ。

 2打差の2位タイは池田悠希(長崎・﨑辺中2年)と井戸川、さらに1打差の4位タイに山本竜也(大分中3年)と宮里拓弥(沖縄・那覇中3年)の2人だった。

 

女子の千葉は4打差を逆転

 女子は35人が出場。そんな中で初日、イーブンパーの72で単独首位に立ったのが大分中1年の園田由利亜。これを2打差の74で山内優希(福岡・次郎丸中)、萱野桃春(同・宇美南中)、小貫麗(熊本・帯山中)の3年生と呉屋杏佳(沖縄・久志中2年)が追う展開となった。

 最終日、園田が77とスコアを乱す中で、ベストスコアの71で回り、初日の8位タイから逆転して2打差をつけて優勝したのが千葉だった。2位は園田で、さらに2打差の3位タイに後藤未有(福岡・沖学園中2年)、鍋島海良(熊本・菊陽中3年)、山内、小貫の4人。

第20回日本ジュニア(8月20日から、霞ヶ関CC)の出場資格を得たのは、男子は上位7人とシードの芹澤慈眼(大分・庄内中3年)。女子は10位までと11位タイの2人のうち、マッチングスコアカード方式で選んだ1人の計11人。

 

 

第8回九州小学生大会

4~6年の部 栄冠は

 

男子は枝川吏輝

 

  (熊本・広安西小6年)

 

女子中村梨己

 

  (沖縄・泊小6年)

 

 

 

 

第8回大会は22日、熊本県益城町の高遊原カントリークラブ(5845㍎、パー72)で行われ、4~6年生の部の男子は枝川吏輝(熊本・広安西小6年)が4アンダーの68をマークして、同女子は中村梨己(沖縄・泊小6年)が2オーバー、74でいずれも初優勝した。

 男子の枝川は6バーディ(2ボギー)を奪う攻めのゴルフ。2アンダーで回った2位の新城ディラン唯人(沖縄・屋部小6年)に2打差をつけてのV。3位は1オーバー、73の池田拓史(鹿児島・吉野小5年)だった。

女子の中村は2バーディー、4ボギーで回り、2位には2打差の4オーバー、76で3人か並んだが、マッチングスコアカード方式で選抜の結果、2位に中原碧望(宮崎・赤江小5年)、3位に上原和(沖縄・松島小6年)、4位古賀衣桜(熊本・出水小6年)となった。

 

低学年の部は上山虎雅(宮崎・檍北小3年)が初優勝

 

同時に9ホール(2795㍎、パー36)で行われた男女共通の1~3年生の部は30人が参加。7オーバーの43で回った上山虎雅(たいが、宮崎・檍北小3年)が初優勝した。2位は10オーバーで矢内大喜(鹿児島・西伊敷小3年)、荒木優奈(熊本・築山小3年)の2人が並んだが、マッチングスコアカードの結果、2位に矢内、3位荒木と決定した。

 

全国大会予選の4~6年生の部は男子が上位10人、女子は同9人が出場権を得た。

熊本地方はこの日35度の猛暑。小学生たちは元気にラウンドしたが、女子2人が熱中症の症状を訴え、途中棄権した。

 

(写真は左から4~6年生の部の優勝、枝川吏輝、中村梨己、1~3年の部優勝の上山虎雅の各選手)

 

 

2014(第44回)九州オープン選手権競技

通算11アンダーの277

 

北村晃一(ミッションバレー)が初優勝

 

ベストアマは増田裕太郎(愛野)が初の栄冠

 

 

  

 6月12日から4日間、沖縄県名護市の喜瀬カントリークラブ(7183㍎、パー72)で行われ、通算11アンダー、277をマークしたプロ6年目、29歳の北村晃一(ミッションバレー)が初優勝し、優勝賞金300万円、特別協賛金200万円の計500万円を獲得した。

アマチュアの最上位者に贈られるベストアマチュアの称号は通算3オーバー、291の長崎日大高2年、増田裕太郎(愛野)が獲得した。

 

15日の最終日、競技は激しい雨と雷雲接近、通過のために2時間39分の中断を挟んで行われた。

北村は首位に2打差の3位タイでのスタート。前半パープレーだったが、インに入ってからの中断を契機に猛チャージ。後半だけで5バーディー、1ボギーで回り、逆転2打差をつけて栄冠を手にした。

 2打差の2位タイは、3日目首位タイに並んでいた小田孔明(フリー)と、連覇がかかっていた地元の宮里優作(フリー)の2人。さらに2打差の4位タイは重永亜斗夢(ホームテック)、永野竜太郎(フリー)の2人だった。

 

 沖縄での九州オープン選手権の開催は初めて。賞金総額1800万円。㈱えん、金秀グループの特別協賛で行われ、九州在住プロ、九州アマチュア選手権成績上位者、予選競技(マンデー競技)通過者ら144人(プロ104人、アマ40人)が出場して行われた。

 初日、2日目は天候にも恵まれ好コンディションのなかで行われた。そんな中で小田孔が初日5アンダー、67で首位に立ったが、アンダーパーをマークしたのが19人と混戦のスタートとなった。2日目は64をマークした北村が、66の宮里とともに首位タイに並んだ。この日で予選が終わり、通算4オーバーの14847位タイまでの62人が決勝ラウンドへ進出。

決勝ラウンドに入った3、4日目は激しい雨に見舞われ、中断を繰り返した。3日目は北村が75と乱れ、代わって浮上したのが70の小田孔で、宮里ともにトップに並び、実力者の優勝争いかと思われた。しかし、最終日、スコアを伸ばせなかった小田孔、宮里に対し、長い中断を利して逆転勝利を手繰り寄せたのが北村だった。

同選手権は今秋の日本オープン選手権(10月16日から、千葉CC)を兼ねているが、九州からの出場枠は8月に入ってから決まる。

(写真は優勝した北村晃一㊧とベストアマの増田裕太郎㊨)

 

 

 

平成26年度(第33回)九州学生選手権競技  (第13回)九州女子学生選手権競技

今村勇貴(日本経済大4年)が初優勝

 

プレーオフで中村宏樹(長崎国際大3年)を下す

 

女子 比嘉奈津美(名桜大3年)が逆転初優勝

 

 

 

 福岡県飯塚市の茜ゴルフクラブ(男子7085㍎、女子6095㍎=パー72)で行われ、男子は通算3アンダー、141で並んだ2人によるプレーオフの結果、今村勇貴(日本経済大4年)が6ホール目で中村宏樹(長崎国際大3年)を下し、初優勝した。

 

3アンダー、141でプレーオフへ

 プレーオフはお互い一歩も譲らない緊迫した展開。決着がついたのは6ホール目の15番(パー3)グリーンだった。ピン上7mの中村が決めきれず、上り5mにつけていた今村がこれを沈め、優勝を手繰り寄せた。

 この日68の合掌一貴(日本経済大1年)が初日の16位タイから浮上、71の西山大輝(同3年)とともに1打差の3位タイ。初日69で首位の山代遼(同1年)はこの日4オーバーと乱れ、通算1オーバーの5位で、前年優勝の上畠誠人(東海大4年)は通算4オーバーで16位タイに終わった。

 男子は74人(欠場1人)が出場。梅雨の合間の好コンディションにも恵まれ、初日は3アンダーで単独首位の山代から1オーバーの73までに15人がひしめく混戦のスタート。最終日はそんな中からスコアを伸ばした最終組の2人の争いとなり、プレーオフにもつれこんだ。

 優勝した今村は第68回日本学生選手権(8月26日から、岐阜県スプリングフィールドGC)への出場権を得た。

 

 比嘉は3オーバー、147

 6選手で争われた女子は比嘉奈津美(沖縄・名桜大3年)が通算3オーパー、147で初優勝した。

 初日首位の饒平名まなみ(琉球大2年)に4打差、2位で最終日を迎えた比嘉は2バーディー、1ダブルボギーの72と安定したスコアで回り、饒平名に逆転、2打差をつけての勝利だった。

 初日71と好スタートだった饒平名はこの日78とスコアを乱し、連覇はならなかった。さらに6打差の3位タイは下地里枝(名桜大4年)と山崎琉日(福岡大1年)の2人だった。

 

 

 

平成26年度(第44回)九州女子選手権競技

 

15歳、熊本国府高1

 

田中瑞希(グランドチャンピオン)が初優勝

 

 

 

 

熊本県玉名市の玉名カントリークラブ(6399㍎、パー72)で行われ、通算3アンダー、141で熊本国府高1年、15歳の田中瑞希(グランドチャンピオン)が初優勝した。田中は中学(熊本・桜木中)2年で制した九州ジュニア選手権1214歳の部以来、連盟競技2勝目。

 田中は初日、終日降り続いた雨の中でのラウンドで5バーディー、3ボギーの70で回り単独トップに。しかし、1打差の2位に先の女子プロツアー、KKT杯バンテリン・レディースでアマチュアながらツアー最年少優勝を飾った鹿児島高1年、勝みなみ(鹿児島高牧)、さらに1打差の3位に福岡・沖学園高3年、井上沙紀(筑紫ヶ丘)ら実力者が控え、予断を許さない展開となった。

 

田中、勝に5打差の完勝

 2日目の決勝ラウンドは12オーバー、8471位タイまでの85人が進出。前日の雨も上がり好条件での戦いとなった。

 勝負は最終組の3人が中心となった。ところが、逆転を期した勝が1番OBでダブルボギー、2番ボギーとする波乱のスタート。田中もボギースタートだったものの4番バーディーですかさず取り返した。勝はその後5番から3連続バーディーを奪い、調子を取り戻したかに見えたが、後半は1バーディ、2ボギー、1ダブルボギーと冴えず、4バーディー、3ボギーとスコアを一つ伸ばしてこの日のベストスコア、唯一のアンダーパー71で回った田中が結局、2位の勝に5打差をつけて逃げ切った。

 3位には通算6オーバー、150で井上と沖学園高2年、三ヶ島かな()、前年14歳で優勝した興南高1年、新垣比菜(カヌチャ)の3人が入った。勝とともにJGA(日本ゴルフ協会)のナショナルチームメンバー、沖学園高3年、篠原真里亜(湯布院)は通算8オーバーの8位タイだった。

 この試合の結果、日本女子アマチュア選手権(6月24日から、茨城県大洗GC)には23位タイまでの24人と、25位タイの4人の中から成績上位者の3人、計27人(ナショナルチームメンバーの勝みなみ、篠原真里亜を含む)が出場権を得た。

 

TV8社、新聞・通信10社雑誌2社 異例の大取材団

 

 競技には9歳の小学4年生から67歳までの182人がエントリー(うち欠場5人)。しかし、主力は中学、高校のジュニア勢だった。なによりも、プロの試合を制したばかりの勝みなみが出場するとあってマスコミの注目度は高く、東京、大阪のテレビ、スポーツ紙などからも取材申請され、最終的にテレビ8社、新聞・通信社10社、雑誌2社のざっと100人の取材が殺到した。

 九州ゴルフ連盟(GUK)では、事前に取材申請を受け付けた段階で異例の「取材にあたってのお願い」を各社に要請する一方、予選・決勝を通じて勝の組に職員を配置してトラブル防止に努めたが、混乱なく終了した。

 

平成26年度(第44回)九州アマチュア選手権競技

通算6アンダー、282

 

小浦和也(宮崎国際空港)が初優勝

 

 

 

 2位に8打差の快勝

福岡県糸島市のザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(6982㍎、パー72)で行われ、専修大4年、小浦和也(宮崎国際空港)が通算6アンダー、282で初優勝した。大会はこのところジュニア勢が台頭、昨年まで4年連続で高校生が優勝していたが、小浦がストップをかけた。

競技は初日、小浦が5アンダーの67で単独首位に立つと、2日目71、3日目72と安定したラウンド。2位に5打差をつけての最終日も手堅くパープレーで回り、終わってみれば8打差をつける圧勝で、4日間一度も首位を譲らない完全優勝を飾った。

小浦は201213九州オープン選手権で連続してベストアマ、昨年の日本オープンではローアマを獲得。JGA(日本ゴルフ協会)のナショナルチームメンバーにも選ばれているが、学生最後の年に自身初めての連盟公式競技優勝というビッグタイトルを手にした格好でもある。

 2位はこの日69の伊波宏隆(沖縄国際、大阪学院大3年)で、前日の10位タイからの浮上。3位は、3日目78と乱して15位タイまで後退していた42歳の荒川英二(福岡雷山、写真㊦)69で回り、元九州ミッドアマチャンピオンの意地を見せた。

 

 今年の九州アマチュア選手権には11県地区で行われた第1次予選に1196人が参加、この中から509人が2次予選に参加し最終決勝大会の出場権を争った。

その決勝大会はシード選手らを含め163人(うち欠場4人)が出場。初日は小浦が5バーディー(ノーボギー)をマークして単独首位に立つと、2打差で東海大九州1年、酒匂雅崇(チェリー鹿児島シーサイド)と福岡・沖学園高3年、阿佐和典(皐月)の2人がつける展開。午後から雨になった2日目は小浦が順調にスコアを伸ばしたのに対し、追撃する選手が足踏み、その差は6打に広がった。この日で予選が終わり、通算13オーバー、15777位タイまでの85人が決勝Rに進出。

決勝Rに入った3日目。午前中の雨も上がったが、難しいピンの位置にスコアが伸びず、小浦はパープーレーで首位をキープ。この日ベストスコアタイの70で回った日本経済大4年、今村勇貴(九州学生連盟)が前日の6位から浮上し5打差の単独2位。さらに2打差の3位に福岡第一高2年の古川雄大(大博多)がつけ、4位にはナショナルチームメンバーの比嘉一貴(東北福祉大1年)。

そして迎えた最終日。2位に5打差でスタートした小浦がボギーが先行したもののすかさず立て直して楽々の逃げ切りだった。

 

日本アマは18

九州オープンは30人が出場権

 

この試合の結果、シード選手を含む上位18選手が日本アマチュア選手権(7月8日から、宮城県・利府GC)への出場権を手にした。また、28位タイまでの29人と30位タイの4人のうちマッチングスコアカード方式で選ばれた1人の計30人が第44回九州オープン選手権(6月12日から、沖縄県・喜瀬CC)への出場権を得た。

 

 

栄誉をたたえて 2013年日本選手権優勝者を連盟表彰

和田章太郎選手(福岡県・福岡第一高校3年)

19回日本ジュニア選手権競技男子1517歳の部優勝

 

九州ゴルフ連盟では20日に開いた通常総会の席上、昨年の第19回日本ジュニア選手権競技1517歳の部で初優勝した和田章太郎選手(福岡第一高3年)を連盟表彰した。
和田選手は「この栄誉の表彰に負けないよう、これからもがんばります」と決意の言葉を述べた。

この表彰は例年、前年度の各種日本選手権競技で優勝した選手に対し、その栄誉をたたえているもので、今回の対象は和田選手一人だった。
和田選手は昨年8月、埼玉県・霞ヶ関CC(パー71)で開かれた日本ジュニアの男子1517歳の部で通算4アンダー、209をマーク、ナショナルチームメンバーの比嘉一貴(沖縄・本部高3年)を1打差でかわし初優勝した。
和田選手は福岡市の出身。同市の百道中3年の九州ジュニア1214歳の部で優勝。高校進学後は目立った優勝歴はなかったが、昨年はオフの走り込みや体幹トレが生きて、2月のハワイ・パールオープンで4位タイ、4月のトヨタカップオープン3位タイのベストアマと好成績。シーズン本番に入った第43回九州アマチュア選手権(5月、玄海GC)で初優勝を飾ったあと、夏の日本ジュニア制覇となった。
昨年、プロへの道となるQT(クォリファイングトーナメント)にも挑戦し、既にプロ宣言している。4月には日本経済大(太宰府市)に進学予定で、大学生プロとして活動する。

 

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