晴れの栄冠は
ミッドシニア 上木政章(志摩シーサイド)
グランドシニア 皆吉寿紀(阿蘇東急)
グランドシニア80歳以上の部 廣重俊一(福岡サンレイク)
ミッド(M)シニア、グランド(G)シニアの両九州選手権は11日、福岡県小郡市の小郡カンツリー倶楽部(ミッド6575㍎、グランド6110㍎=パー72)で最終日の決勝ラウンドが行われ、Mシニアは通算3オーバー、147で回った67歳、上木政章(志摩シーサイド)が、前回覇者で2位の69歳、大川重信(小郡)に2打差をつけて初優勝した。
Gシニアは通算6オーバー、150で並んだ2人によるプレーオフとなったが、1ホール目で74歳の皆吉寿紀(阿蘇東急)が71歳、永野秀男(福岡フェザント)を下し、初優勝を飾った。
上木、皆吉ともに連盟主催競技での初タイトル。
(写真は左から廣重俊一、皆吉寿紀、上木政章の各選手)
3オーバーの147
初日にただ一人のアンダー71をマークした上木は逃げ切りV
大会は2日間とも好天に恵まれ、絶好のコースコンディションのなかで1打を争う緊迫した試合が展開された。
そんな中、65歳以上が出場資格(今年12月末現在)のMシニアには各県地区予選を通過した75人(欠場5人)が出場。初日、上木は参加選手中のただ一人のアンダーパー、71をマークして2位に2打差をつけて単独トップ。最終日の決勝ラウンドには48人が進出したが、晴れて硬く引き締まった高速の高麗グリーンにてこずる選手が続出。上木は76とスコアを崩したものの、後続も追い上げならず、逃げ切った。通算6オーバー、150の3位は猿田仁(あつまる阿蘇赤水、66歳)でさらに1打差の4位タイに山中正義(若宮、65歳)、大田実角(グリーンヒル、65歳)、楠元利夫(都城母智丘、65歳)、真鍋高光(大博多、66歳)、吉武義紹(日の隈、65歳)の5人が並んだ。
6オーバーの150
初日エージシュート達成の皆吉は
プレーオフで永野秀男(福岡フェザント)を下しての初V
70歳以上のGシニアには83人(欠場1人)が出場。初日は谷脇億明(皐月、70歳)がイーブンパーの72で2位に1打差をつけて単独首位に立った。しかし、5打差の77までに14人がひしめく混戦模様。53人が進出した最終日決勝ラウンドは、初日に73のエージシュートで2位タイにつけていた皆吉がこの日77で、75のベストスコアタイで回った永野と150で並び、プレーオフにもつれ込んでいた。
1打差の3位タイは浜元良夫(沖縄、72歳)、宅間正州(筑紫ヶ丘、69歳)、雨郡滋(佐賀クラシック、71歳)の3人。さらに2打差の6位は牧忠徳(八代、71歳)だった。前回優勝の四方田貞雄(佐賀、72歳)は今大会不調で予選落。
日本選手権出場資格者はMシニア24人、Gシニア9人
この試合の結果、Mシニアは23位までの23人と、24位タイの2人のうちマッチングスコアカード方式で選ばれた1人の計24人が第21回日本ミッドシニア選手権(11月10~11日、奈良国際GC)、Gシニアは7位までの7人と、8位タイの4人のうちの2人の計9人が第21回日本グランドシニア選手権(11月13~14日、京都府・田辺CC)への出場権を得た。
81歳の廣重俊一
76のエージシュート達成して初優勝
18ホール(5670㍎、パー72)で行われたオープン参加の80歳以上の部は4オーバー、76でともに81歳の安藤喜三郎(大分中央)と廣重俊一(福岡サンレイク)の2人が並んだが、規定により年長の廣重の優勝となった。
廣重はこの日、2バーディー、6ボギーと安定したゴルフ。80歳の部初出場の安藤も前半1バーディーの35で回った後の後半、5ボギーとし76で廣重と並んだが、誕生日が44日早い廣重が勝利を得た。
年々参加者が増えるグランドシニア。中でも80歳以上の部は今大会、過去最多の48人(欠場3人)が出場した。しかも、難しい高麗の高速グリーンを制して計5人がエージシュートを達成。レベルの高さを見せつけた。
廣重、安藤以外のエージシュート達成は以下の選手。
▽3位=山崎博人(福岡国際、スコア78、年齢80歳)▽4位=木村富昌(同、スコア80、年齢81歳)▽21位=植杉乾蔵(球磨、スコア88、年齢90歳)
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