競技トピックス | 九州ゴルフ連盟(GUK) - Part 26

競技トピックス

GUK第44期通常総会開催

 

予・決算、26年度事業計画などを承認

沖縄(喜瀬CC)での九州オープン初開催も決定

 

 

 

九州ゴルフ連盟(GUK)の平成25(44)通常総会が2月20日、福岡市の福岡国際ホールで開催され、「平成25年度事業報告・収支決算」「平成26年度事業計画・収支予算」の各案、欠員役員の補欠選任案の3議案が全会一致で承認、可決されました。

総会では議長席に就いた山下新太郎理事長が、以下のとおり挨拶(要旨)。
「昨年はアベノミクスといわれた経済対策でデフレからの脱却が図られ、2020年の東京五輪開催も決定しました。2016年のリオ五輪ではゴルフ競技の復活も決まっており、長年ゴルフ界が要望してまいりましたゴルフ利用税の廃止にも期待がもたれましたが、残念ながら与党の26年度税制改正大綱に廃止は盛り込まれませんでした。今年は4月には消費税が8%へと増税されます。業界にとっては利用税との二重課税という逆風が続くことになりますが、引き続き関係各位のご指導、ご鞭撻をお願いし、諸課題克服に努めてまいりたいと思います」
このあと議案の審議が行われ、事業報告では、平成25年度に九州オープン選手権競技を4日間、72ホールストロークプレー(従来は3日間、54HS)に拡充。九州在住のプロツアーシード選手が参加した結果、宮里優作選手(沖縄出身)がプロ初勝利を挙げるなどして大会も盛り上がりをみせたこと。また、女子競技では「ミッドアマチュア」「シニア」の両選手権競技を新設、多くの女子選手の参加で成功したことが報告されました。

補欠役員2氏の選任も承認
26年度は競技の新設はありませんが、九州オープンが初めて、沖縄の地(6月、喜瀬CC)で開催される事業計画も承認されました。

また、欠員役員の補充では次の2氏の就任が決まりました。
▽理事 田中義彦氏(福岡県北部、門司GC理事長)
▽理事 龍頭宏典氏(佐賀県、ブリヂストンCC常務理事)
また、古賀敏己事務局長は常任理事・事務局長に就任、総会に報告、承認された。

 

 

 

 

 

九州ゴルフ100年祭 平成25年度 第11回ハンディキャップ競技九州大会

晴れの優勝者 いずれも初の栄冠

 

男子A1 川口圭典(喜々津)

 

男子A2 矢野祐二(セブンミリオン)

 

男子B  村中剛士(佐賀)

 

女子A  久冨いずみ(小郡)

 

女子B  木原美子(佐賀)

 

 

 

JGA杯J-sys選手権の予選を兼ねて福岡県小郡市の小郡カンツリー倶楽部(男子6670㍎、女子5855㍎=パー72)で実施。JGAハンディキャップ別に男女計149人(欠場7人)が参加して行われた。

全国大会はハンディキャップ別に男女ともA、B2階級で行われるが、九州大会では参加者が多かった男子AはA1、A2に分け、計5階級で実施した。クラス分けは男子A1はHdcp7.9まで(参加30人)、A2がH8.012.4まで(同45人)、男子B・H12.5以上(同33人)。女子はAがH15.4まで(参加26人)、BはH15.5以上(同18人)。

この日のコースは晴れで、微風の好コンディション。しかし、高麗特有の芽のあるグリーンに手こずる選手の姿も見られた。

そんな中で男女の各クラスとも激しい優勝争いが展開されたが、優勝は男子A2と女子Aを除きいずれもベストグロスで回った選手が獲得した。

 

 

男子A2は矢野が0.7差での優勝

優勝したのは、男子A1は川口圭典(喜々津)でベストグロスの(G)75、ハンディ(H)7.5、ネット(N)67.5。2位は森崎裕治(大分サニーヒル)でG77、H7.4、N69.6だった。

同A2は矢野祐二(セブンミリオン)でG81、H10.8、N70.2。2位の内藤貴夫(大分中央)はベストグロスの80で回ったが、ネットでわずか0.7差という僅差だった。

同Bは村中剛士(佐賀)のG80、H14.0、N66で、2位の大曲光敏(ミッションバレー)に4.7差をつけて勝った。

 

女子Aの久冨は

   ホームのプレッシャー克服しての勝利

女子はAで久冨いずみ(小郡)がホームコースを攻めてG86、H15.3、N70.7で優勝。2位は岩井田佳代(福岡雷山)でG84、H12.1、N71.9だった。

このクラスのベストグロスは元永華奈(鷹羽ロイヤル、沖学園中2年、14歳)の79だったが、H5.9で3位だった。

同Bは木原美子(佐賀)がベストグロスの85で回り、H17.4、N67.6で、同じ佐賀CC所属の2位の村田徳子にネットで2.7差をつけて優勝した。

(写真㊤は左から優勝した川口圭典、矢野祐二、村中剛士、木原美子、久冨いずみの各選手)

 

第4回JGA杯J-sys選手権は12月3日、千葉県・鷹の台カンツリー倶楽部で行われ、男子A、B、女子A、Bの各クラスとも上位4人(男子AはA1とA2共通で上位4人)が出場権を得た。

 

 

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九州ゴルフ100年祭 平成25年度 第3回九州ミッドアマチュア選手権競技

 通算4アンダー 140ストローク

 

大塚覚(鹿児島国際)逆転で初優勝

 

 

 

 競技は10日、熊本県菊池市のくまもと中央カントリークラブ(7193㍎、パー72)で最終日の決勝ラウンドが行われ、この日67で回った48歳の大塚覚(鹿児島国際)が通算4アンダー、140とし、初優勝を飾った。

 大塚は首位に6打差の8位タイで迎えた最終日。出だしの1番でいきなりバーディーを奪ってリズムに乗り、計7バーディー、2ボギーの67でホールアウト。初日、松村康博(湯の浦、45歳)とともに首位タイと3連覇に向けて順調なスタートだった荒川英二(福岡雷山、42歳)は17番まで、後続に1打差をつけて首位を維持していたが、最終18番(パー4)でダブルボギーをたたいて後退、3年連続優勝は成らなかった。(写真㊨は初タイトルを獲得し笑顔でカップを掲げる大塚覚)

 

気温30度超 真夏日の戦い

競技には127選手(欠場6人)が出場。台風24号の接近で心配されたものの、無事に日程を消化した。

 そんな中、9日の初日は5アンダーで回った荒川と松村が後続に4打差をつけて首位に立った。86人が決勝ラウンドに進出した最終日は、気温が30度を超す真夏日という異常な暑さの中での戦い。荒川は2番OBでダブルボギーとしたものの、その後は3バーディー(1ボギー)でばん回。そのまま逃げ切るかと思われたが、最終18番(パー4)で第1打を右の林に入れるトラブルでダブルボギー、逆転を許して1打差の2位に終わった。松村は前半、4ボギーと崩れ、この日2アンダー、70で回った日高雅司(宮崎国際、36歳)とともに通算1アンダー、143で3位タイだった。

最終日のコンディションは晴れ、気温30.5度、西南西の風3m(正午現在)。

(写真㊧は、3連覇ならず2位に終わった荒川英二)

 

11人が太宰府GCでの日本ミッドアマ出場権獲得

 この試合の結果、4オーバー、148、9位までの10人と、5オーバー、11位タイの4人のうちマッチングスコアカードで選抜された1人の計11人が112022日、福岡県太宰府市の太宰府ゴルフ倶楽部で行われる第18回日本ミッドアマチュア選手権競技への出場権を得た。

 

 

6打差をひっくり返した大塚覚

 

〝遅咲き〟の48歳初タイトル

 

 台風一過。晴れてスピードを増したグリーンに、難しいピンの位置。スコアが伸びない中で驚異的な5アンダーで回り、通算4アンダーとしてトップに躍り出た大塚覚(さとる)。アテストを終えたところを捕まえて話を聞いても、「まだまだ後ろの組がいるから…」とあくまでも控えめだった。

その後ろの組には最終組に荒川英二がいた。荒川は過去2年連続優勝。今大会も初日から5アンダーをマークして首位タイと好発進しており、大塚に取材している時点でも通算5アンダーを維持という状況は変わらなかった。そのまま1打差で荒川の逃げ切りかと思われた。

しかし、ゴルフはホールアウトするまで何が起こるかわからない。最終18番(パー4)で荒川は第1打を右に吹かし、木の間に。9番アイアンでのアプローチは前方の木の枝に触れ、再び樹間に落ち、第3打は転がしてグリーン花道に運ぶのが精いっぱいだった。〝寄せワン〟のボギーでプレーオフ。しかし、アプローチはピン上3m。最後のホールでミスが続いた荒川は万事休した。

 多くのゴルフ仲間に祝福を受けてやっと表情を崩した大塚。改めてラウンドを振り返ってもらったら、「アイアンが狙ったとこに打てたし、うまく安全運転でいけたかなと思う」と言った。加えて、初日はしっくりこなかったパッティングが、この日は「少しゆっくりストロークしたのがよかった」。1番で2mの下りスライスラインをねじ込んで、「結果的にあれでリズムに乗れた」と大塚だ。終わってみれば7バーディーというチャージだった。

 鹿児島で金属関係の製造業を営む技術者。30歳のころ、取引先に勧められてクラブを握ったのが始まりだった。競技は九州アマなどに出場していたが、目立った成績は残していなかった。九州ミッドアマは昨年、初出場で6位タイに入り、日本選手権にもコマを進めたが、予選落ち。それが今回、突然開花してのビッグタイトルだったのだ。

実は大塚は今年、ぶっつけ本番での九州ミッドアマだった。東京国体の成人男子の部に鹿児島県代表で出場。日程が取れず、前日の熊本入りで練習ラウンドをこなすつもりだったが、台風接近で中止。「目標は日本ミッドの出場権。(来年のシード権が取れる)5位以内に入ればいいかなと思っていた」そうだ。

 その日本ミッドアマは今年、太宰府GCが舞台。「九州で行われるし、何としても出たかった」と言い、この日のゴルフと同様、無欲で挑むつもりだ。                                                             (M.Kikutake)

勝利目前で自滅し2位の荒川英二 18番は風が右目から吹いてはいたけど、プッシュアウト気味に出ていった。第2打は9番アイアンで木を越えられるはずだったが、トップしてしまった。この悔しさは日本選手権で晴らしたい。

 

 

 

 

 

九州ゴルフ100年祭 平成25年度 第43回九州シニア選手権競技

通算1アンダー、143ストローク

 

田中雅之(若木)が逆転で初優勝

 

 

 

 

 鹿児島県南九州市の知覧カントリークラブ(6666㍎、パー72)で行われ、最終日の3日は71で回った56歳の田中雅之(若木)が通算1アンダー、143とし、後続に5打差をつけて初優勝した。

 田中は初日、パープレーの72、3位タイで最終日のスタート。同組は山浦正継(志摩シーサイド、61歳)、野上英司(ミッションバレー、55歳)の実力者となったが、臆することなく一歩も引かず、3バーディー、2ボギーのベストスコア71で回った。

 

最終日、ただ1人のアンダーパーで快勝 田中

田中は難しいピンの位置と速いグリーンでスコアが伸びない中で、最終日は全選手中ただ1人アンダーパーをマークしての逆転優勝だった。

 今選手権は予選を通過した計142人(欠場14人)が出場。2日間とも晴れ、微風という好コンディションのなかで行われた。初日は地元鹿児島の67歳、中島好巳(チェリー鹿児島シーサイド)が2アンダー、70で単独首位に立ち、1打差の1アンダー、2位に江崎洋一(司ロイヤル、63歳)。さらに1打差のイーブンパー、72の3位タイに田中、野上らがつけた。1オーバー、6位タイには山浦ら6人が並び、首位から4打差、20位タイまでに20人がひしめく大混戦のスタートとなった。

 8オーバーまでの85人が進出した最終日の決勝ラウンドは、上位陣がスコアを乱す中で田中が踏ん張り、2日間を7271という素晴らしいスコアを出し、自身初のタイトルを手にした。

 5打差の通算4オーバーの2位タイはこの日76の野上と、74で回り初日の12位タイから浮上した佐々木徹(くまもと中央、66歳)の2人。さらに1打差の4位タイには佐藤憲一(大分、62歳)と中山康弘(大博多、58歳)の2人が入った。

 前週の九州ミッドシニア選手権で3年ぶり2度目の優勝を飾った大川重信(小郡)は通算6オーバーで6位タイ。2連覇がかかっていた井上勘昭(西戸崎シーサイド)は初日77と出遅れたのが響き、9位タイだった。

 

日本シニアは21人が出場権

8オーバー、11位タイまでの18人と、12オーバー、19位タイの7人のうちマッチングスコアカード方式で選ばれた3人の計21人が第35回日本シニア選手権(111315日、千葉県・紫CC)への出場権を手にした。

 

 

 

「多くの人に支えられての勝利です」

初タイトルに伏兵の田中

 

 「(同組の)山浦さん、野上さんとのリズムも良くて、楽しく回れた。あっという間でした」。ホールアウト後、アテストを済ませた田中雅之に、ラウンドを振り返ってもらうと、開口一番で飛び出してきたのが同伴競技者への賛辞だった。

九州ゴルフ連盟主催の競技で初のタイトル。戦前の優勝争いの候補にノミネートされていたわけではない。いわば〝伏兵〟だった。相手は2008年九州シニア優勝(同年日本シニアオープンローアマ)の山浦、九州アマで3位などの実績を持つ野上という実力者。失礼ながら、そんな2人にあおられなかったか、の問いに答えたのが「リズムよく…」の反応だった。

 首位に2打差で迎えた最終日。田中は4番パー4で3パットしてボギーが先行したが、すかさず5番(パー4)でアプローチをぴたりと50cmにつけてイーブン。後半は12番(パー3)で〝あわや〟のバーディー。14番(パー5)でも2打でエッジまで運び、楽々バーディーを奪った。15番でショットをひっかけて左の木の根に打って、ボギーとしたものの、あとは手堅くまとめてアンダーパーでホールアウトした。

 自身のゴルフについては、「全体的にショットが安定していた」という田中。練習ラウンドも2回こなし、ひそかに狙っていた面もある。シニアルーキーの昨年は2日間80台で52位タイと低迷。「周りの人に、1年目は気負いが出て空回りすることが多い。2年目がチャンスだ」とハッパをかけられていたという。だから、「あっという間のラウンドだった」というのも、自分のゴルフに集中していたからなのかもかもしれない。

 長崎県松浦市で明治以来続く鮮魚仲買業の5代目。若いころはサーフィンに凝っていたが、「海は危ない」と家族に止められ、30の時にゴルフに転向。佐世保国際時代に手ほどきしてくれた師匠だったのが、この試合も出た(残念ながら予選落ち)山口清久(オーシャンパレス、62歳)。山口は、「練習熱心で、1年半でシングルになった」と言う。九州と日本のシニア、ミッドシニアを制したシニア界の第一人者、大川重信(小郡)とも「よくラウンドさせてもらったが、そこそこついていけるようになって初めて自信が出てきた」と田中だ。その大川から握手を求められて恐縮していたが、「多くの先輩たちに恵まれての優勝だと思う。感謝してます」と神妙な表情を見せた。

 明日も市場ですか?と聞くと、「私はアマチュアですから。もちろん仕事です」と。午前2時には仕事を始め、5時からのセリに立ち会うそうだ。そんな田中に、日本選手権への抱負を聞くと、「今日みたいに楽しんでゴルフができれば…プレッシャーに負けずに」。その時は6代目の息子に店を任せ、2006年の大川以来の九州勢Vをひそかに狙う田中だ。   (M.Kikutake)

 

初日首位発進でミッドシニア(2011年)に続くシニア2冠を目指したが、82をたたいて失速、11位タイの中島好巳 地元開催で狙っていたんだけど、今日はパッティングが最悪だった。2~3mがことごとく嫌われた。我慢はしたんだけどね、空回りした。ま、日本選手権の出場権をとれたので良しとしないとね。

 

 

 

 

 

 

 

九州ゴルフ100年祭 平成25年度 第20回九州ミッドシニア選手権競技 第35回九州グランドシニア選手権競技

ミッドシニア 通算5オーバー 149ストローク

 

       大川重信(小郡)3年ぶり2度目の優勝

グランドシニア 通算6オーバー 150ストローク

 

四方田貞雄(佐賀)が初優勝

 

80歳以上のスーパーグランドシニア

 

80歳の赤崎俊美(ゴールデンパーム)

 

77のエージシュートで初V

 

 

 

 

 

 

ミッド(M)シニア選手権、グランド(G)シニア選手権ともに26日、佐賀市三瀬村の北山カントリー倶楽部(ミッド6478㍎、グランド6102㍎=パー72)で最終日の決勝ラウンドを行い、Mシニアは68歳の大川重信(小郡)が通算5オーバー、149で3年ぶり2度目の優勝を飾った。Gシニアは地元佐賀の71歳、四方田貞雄(佐賀)が通算6オーバー、150で初優勝した。四方田は自身、連盟主催競技初タイトルだった。

 九州ゴルフ100年祭と銘打って行われた今大会、出場資格が65歳以上(12月末現在)のMシニアには各地区予選を通過した75人(欠場3人)が出場した。初日は午後から断続的に雨に見舞われる悪コンディションになったが、大川はただ一人のアンダーパー、71をマークして2位庄司明男(福岡雷山、68歳)に2打差をつけて単独首位に立った。50人が決勝に進出した最終日は、北寄りの風が9mと強い風に悩まされたラウンドになったが、大川は1バーディー、3ボギー、2ダブルボギーと苦しみながらも2打差を守りきって優勝した。

 その2打差2位には、この日3オーバー、75の嘉陽宗賢(オリオン嵐山、65歳)が初日の9位タイから浮上した。さらに1打差、通算8オーバーの3位には前年優勝の真鍋高光(大博多、65歳)。初日2位の好スタートだった庄司は最終日82とくずれ、6位タイだった。

 

 

 

 Gシニアは70歳以上が出場資格で、93人(欠場2人)が出場して行われた。初日は3オーバーの75で四方田や実力者の尾藤牧衛(島原、74歳)ら4人がトップに並ぶ混戦での幕開け。最終日は56人が決勝ラウンドを戦ったが、初日首位タイの中から3オーバー、75と安定したスコアをマークした四方田が抜け出し、勝利を得た。

1打差の2位は首位タイスタートだった高谷敏征(喜々津、70歳)で、通算9オーバーの3位は、この日ベストスコアの74で回った山本政実(ミッションバレー、73)で、初日19位タイからごぼう抜き。4位タイには武田鐵雄(チサン遠賀、73歳)ら3人が入った。尾藤は84をたたいて15位。前年優勝の宮崎俊介(ジェイズ宮崎、72歳)は20位タイに終わった。

 

日本選手権の出場資格はMシニア21人、Gシニア11

 日本選手権への出場資格は、日本Mシニア選手権(111112日、千葉県・京葉CC)は上位18位タイまでの21人、日本Gシニア選手権が上位8位タイまでの10人と、11位タイの2人のうちの1人、計11人が獲得した。

 

 

 

 

 

80歳以上の部

7人がエージシュートを達成する〝スーパー〟ぶり

18ホール(5450㍎、パー72)で行われた80歳以上(12月末現在)の部は80歳の赤崎俊美(ゴールデンパーム鹿児島・吉田)が5オーバー、77とエージシュートで回り、初優勝した。

 同クラス初出場の赤崎は3バーディー、8ボギーと出入りの激しいゴルフだったが、2位の大原博志(かほ、79歳)に1打差をつけて栄冠を手にした。


 この試合は白石清(久山)の90歳を最高齢に、史上最多となる36人(欠場6人)が出場。スーパーシニアたちは文字通り〝スーパーぶり〟を発揮し、計7人がエージシューターとなった。以下にお名前を列記して敬意を表したい。

優勝した赤崎、2位の大原のほか3位杉山利夫(チェリー小倉南、81歳、スコア80)、7位湯上斉昭(かごしま空港3683歳、スコア82)、9位井川仁(宮崎G、85歳、スコア83)、植杉乾蔵(球磨、89歳、スコア85)、そして白石がスコア89。それぞれに記念品が贈られた。

 

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九州ゴルフ100年祭・平成25年度 第1回九州女子ミッドアマチュア選手権競技  第1回九州女子シニア選手権競技

 

栄冠は…

 

ミッドアマ・高木真理(西戸崎シーサイド)

 

シニア・伊藤京子(志摩シーサイド)

 

 

 

 

 今年新設された九州女子ミッドアマチュア選手権、九州女子シニア選手権の両競技は5日、福岡県糸島市の志摩シーサイドカンツリークラブ(5948㍎、パー72)で行われ、女子ミッドアマは3オーバー、7545歳の高木真理(西戸崎シーサイド)が、女子シニアは地元の58歳、伊藤京子(志摩シーサイド)が8オーバー、80で回り、それぞれ第1回大会の栄冠を獲得した。

 また、シニアで2位の平岡美智子(北山、53歳)が2番でホールインワンを記録、開催クラブから記念品が贈られた。

 台風17号の接近で開催も危ぶまれたが、まさに〝台風一過〟。午後からやや風が出てきたものの、絶好のコンディションの中での競技となった。(晴れ、27.7度、北北東の風4m=正午現在)= 写真はミッドアマの高木真理㊧とシニアの伊藤京子㊨

 

高木真理は3オーバー、75ストローク

30歳以上を対象とするミッドアマチュアは78人(欠場1人)が参加。高木は前半2バーディー、3ボギーの1オーバーでターン。風が強まった後半はボギーが先行したものの2オーバー(2バーディー、4ボギー)にまとめ、2位の高橋圭子(ミッションバレー、41歳)に1打差をつけて優勝した。

さらに1打差、5オーバー、77の3位タイに本田月枝(阿蘇グリーンヒル、57歳)、渡辺恵理(チェリー宇土、31歳)、牛島ハイディ(ミッションバレー、40歳)の3人が入った。

 上位7位までと8位タイの6人のうちマッチングスコアカード方式で選ばれた2人の計9人が、第18回日本女子ミッドアマチュア選手権(112122日・兵庫県・三木GC)への出場権を得た。

 

シニアの伊藤京子は8オーバー、80ストローク

 71人(欠場5人)が出場した50歳以上のシニアも1打を争う戦いになった。

 そんな中で1組目のスタートだった伊藤が6ボギー、1ダブルボギーの80で回り、ホールインワンの平岡に1打差をつけての勝利だった。さらに1打差、82で松本美佐江(かほ、50歳)、西田美穂子(福岡、51歳)の2人が3位タイに入った。

 優勝した伊藤は来年の第22回日本女子シニア選手権(5月1516日・広島県・千代田OGMGC)の出場権を得た。

 

女子競技は従来、九州女子選手権で日本ミッドアマの出場者を選抜していたが、出場者が増加したため今季からミッドアマの部分を分離。同時に、女子シニアも新設して独立した選手権として開催することになった。

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心配された台風17号はそれたものの、この日のシーサイドは昼前後から風が強まり、選手たちを苦しめた。そんな中でミッドアマ、シニアの両部門とも、選手権を制したのはシーサイド育ちだった。

 

風を制してミッドアマ優勝の高木真理

 ホームコースの西戸崎も玄界灘に面したシーサイド。「風には慣れていて、そう苦にはならなかった」そうだ。「自分の球筋は高い。だから(風に負けないように)抑え気味に行った」とも言い、うまくコースと自然(風)に折り合いをつけて勝ち取った勝利だったようだ。

 出だしの2番ショートで7mを沈めてバーディースタート。4番から3連続ボギーを打ったがあきらめず、7番で一つ取り返して前半を折り返した。後半も10番からボギーが先行したものの、1415番でバーディーを奪うなどして、何とか帳尻を合わせた。

 高校(福岡市の中村学園)時代はソフトボールの選手で、インターハイ出場歴も持つ。ゴルフは社会人になって始めたが、その魅力に取りつかれて西戸崎の会員になり、やがては「もう少しゴルフを極めたい」と35歳の時、勤めを辞めて福岡CC(和白)のキャディに、という凝りようだった。

これまで、日本女子ミッドアマにも2度、出場している。今回は「ジャパンの出場権を取りたかった」と言うが、自身にとって公式競技での勝利という初めてのビッグタイトルに、「ジャパンではもう一つ戦える力をつけたい」と気を引き締めていた。

 

プレッシャーはねのけてシニア優勝の伊藤京子

 ホームコースであり、〝地元の利〟というよりも、地元だから、というプレッシャーの方が強かった。だから、「いつものペースで、そう言い聞かせて回った」と言う。

加えて、幸運もあった。午前7時半の一番のスタート。晴れて微風。好コンディションだった。インからの前半、ボギーを3つ打ったものの、その後は耐えて後半は4番までパーを重ねた。ところが、5番で6mから3パットしてダブルボギー。上がり3ホールも連続ボギーで、「ダボ打った時点でダメかなと思った」という。

ところが、後続は時間が経つごとに風に悩まされていた。玄界灘から吹き付ける風はコースの名物。結局は伊藤を上回るスコアは出なかった。最終組がホールアウトし、表彰式までざっと3時間半の待機。「長かったけど、待ったかいがあった」と表情をほころばせた。

 建設関連の会社で営業職にある。そのツールとして30歳のころにゴルフを始めたという。もっぱら、「楽しむゴルフ」というが、プライベートだけでなく、競技にも積極的で、2010年の日本女子シニア選手権(伊都)では5位タイの実績を持っている。

 今シーズンの競技日程もほぼ終えて、これからは「仕事です」と笑ったが、この優勝で来年の日本女子シニア選手権のシード権も得た。「健康である限りは競技も楽しみたい」と、来年の5月をしっかり見据えていた。 (M.Kikutake)

 

生涯初エースを公式競技で達成の平岡美智子

 ○…2番(165㍎、パー3)でホールインワンしたのが平岡美智子(北山=写真)。風はややアゲンスト気味に左から右に流れていた。7番ウッドを握った平岡は、「まっすぐ飛んでナイスショットだった」。ホッとしてティーペグを拾っていると、「入った」の声。だから、自分では見ていなかったし、「試合中で緊張しているし、あまりびっくりもしなかったんですよ」と言う。

 22歳からのゴルフで、子育てもあって競技を離れたが、4、5年前からまた競技に出るようになった。しかし、女子アマ界はジュニア全盛。「5060㍎も置いて行かれる。レベルが違いすぎた」。そんなとき、女子シニア選手権が始まるというので参加したが、「おかげで楽しく回れました」とゴルフ場から記念品を贈られ、にっこりだった。

 

 

 

 

 

 

九州ゴルフ100年祭 平成25年度(第33回)九州ジュニア選手権競技

1517歳の部はともに初優勝

男子は今野大貴(福岡・柳川高2年)

女子は新海美優(大分高3年)

 

 

 25日は大分県竹田市の久住高原ゴルフ倶楽部(男子7116㍎、女子6425㍎=パー72)で最終ラウンドが行われ、1517歳の部男子は今野大貴(福岡・柳川高2年)が通算3アンダー、141で、同女子は元JGAナショナルチームメンバーの新海美優(大分高3年)が通算3オーバー、147でいずれも初優勝した。新海は中学(大分・賀来小中)3年の同ジュニア1214歳の部以来の優勝。

 

今野は68とチャージして逆転V

 男子は48人が参加(欠場2人)。25日の初日は時おり10mを超す強い風が吹く悪コンディションの中での試合になった。今野は今年の九州アマチュア選手権を制した和田章太郎(福岡第一高3年)とともに首位に2打差、73の3位タイでのスタートだったが、風がやや収まった最終日は7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68とただ1人60台で回る猛チャージを見せ、逆転優勝した。

 2打差の通算1アンダー、2位タイは和田と初日首位タイの関凌之介(宮崎・日章学園高1年)の2人。さらに3打差の4位タイに初日首位タイの蛭川隆(鹿児島・尚志館高2年)と阿佐和典(福岡・沖学園高2年)が並んだ。

 

 女子(参加38人、欠場3人)は初日、前年優勝の篠原真里亜(福岡・沖学園高2年)と、ナショナルチーム候補の権藤可恋(福岡第一高3年)の2人が1オーバー、73で首位に立った。しかし、最終日は篠原が77と崩れるなど上位陣のスコアが伸び悩む中で新海が72のパープレーで回って逆転優勝した。

 1打差でこの日71の佐伯珠音(福岡・沖学園高3年)が75の権藤とともに2位タイに入った。さらに2打差の150、4位タイにはこの日70で回った堀亜莉紗(熊本国府高3年)、ナショナルメンバーの永峰咲希(宮崎日大高3年)、宮崎乙美(熊本国府高3年)、篠原の4人。

 

この試合の結果、第19回日本ジュニア選手権競技(8月2123日、埼玉県・霞ヶ関CC)には男子上位20人、女子同14人(シードを除く)が出場権を得た。

 

1214歳の部

男子は篠原仕師命(福岡・沖学園中3年)が初V

女子は勝みなみ(鹿児島・長田中3年)が

      2度目の栄冠

 

 1214歳の部は男子の篠原仕師命(福岡・沖学園中3年)が通算イーブンパー、144で初優勝。同女子は勝みなみ(鹿児島・長田中3年)がただ1人のアンダーパーをマークする通算3アンダー、141で2年ぶり2度目の優勝を飾った。

 33人(欠場1人)が出場した男子は初日、篠原と稲田愛篤(福岡・芦屋中3年)の2人が1アンダー、71で後続に3打差をつけて首位に並んだ。

 最終日は篠原が73と安定したスコアで回って首位をキープ、そのまま逃げ切って初優勝を手繰り寄せた。篠原は前年の同選手権1517歳の部女子を制した篠原真里亜の弟。

この日ベストスコアの5アンダー、67と驚異的スコアで回った芹澤慈眼(大分・庄内中2年)が初日の7オーバー、12位タイから浮上して単独2位。初日首位タイ発進の稲田はこの日78で、通算5オーバーの3位だった。

同女子は〝第一人者〟の勝が実力を発揮。2日間トップを走って2年ぶりの優勝を飾った。

勝は初日73で2位菊池玲花(熊本・長嶺中3年)に2打差をつけての発進。最終日はただ1人のアンダーパーの68をマークして通算3アンダーとし、2位に8打差をつけるぶっちぎりの優勝だった。

2位は通算5オーバー、149で菊池と、前年の優勝者、田中瑞希(熊本・桜木中3年)の2人。さらに1打差の4位に大川ひなの(鹿児島・志布志中2年)で、今年の九州女子選手権を制した新垣比菜(沖縄・具志川中3年)は8オーバーの5位だった。

 

19回日本ジュニア選手権競技へは男子の上位6人、女子の11人(シード選手を除く)が出場権を得た。

1517歳の部の新海美優

意地の復活を果たした女子力

   1214歳の部の勝みなみ

 

女子の2部門を制した2人は、復活の九州ジュニア制覇に喜びの表情を見せた。

高校世代の新海美優(大分高3年)は、「高校で結果出していなかった。優勝を狙ってきて優勝できて本当にうれしい」と表情を輝かせた。

初日、首位に並ぶ篠原真里亜(福岡・沖学園高2年)、権藤可恋(福岡第一高3年)に2打差の75で3位タイ。篠原、権藤はJGAのナショナルチーム候補選手で、篠原は九州ジュニア連覇を目指す存在。その2人と同組での最終日、篠原が2ダブルボギーなどで77と崩れ、権藤もボギーが先行する苦しい展開。そんな中で、手堅いラウンドを見せたのが新海だった。午前中はスコアカード通りの36でターンすると、後半も1バーディー、1ボギーでパープレー。我慢に我慢を重ねた結果、優勝が転がり込んできたという感じだ。

中学3年で九州ジュニアを制し、期待されてナショナルチームメンバーに選ばれた。ところが、その期待が重くのしかかった。「ナショナルの名前に負けないように、いいプレーをしなくては」という思いがいつのころからか、パットが怖くて思うように打てないイップスに陥った。「3050センチも打てなかったんです」という。

勝てない。ナショナルメンバーからも外れた。いつしか最終学年。プロを目指す新海にとっては、結果が欲しかった。そこで、この試合の前、以前から折に触れて指導を仰いでいた鈴木則夫プロにアドバイスを求めたところ、「あれこれ考えず、決めたら打て」。シンプル・イズ・ベスト。その結果が拾って、拾って…の逆転勝利だったのだ。

今年はプロテストにも挑戦する。だから、次は「日本」のタイトルも欲しい。長いトンネルから抜けて、吹っ切れたような表情を見せてくれた。

一方、1214の部の勝みなみ(鹿児島・長田中3年)も2年ぶりの九州ジュニア優勝に笑顔を見せてくれた。それも初日から首位に立ち、終わってみれば後続に8打もの大差をつける快勝。

最終日は前半2バーディー、1ボギーで一つスコアを伸ばしての後半。「気合が入ってなくて…」15番までパーを重ねた。「これじゃダメ、一つでもとっていこう」と気持ちを入れなおしたところ、「ピンが見えてきた」という。ショートアイアンがうまくかみ合い、16番から3連続バーディーで締めくくった。

中1で九州ジュニアを制し、翌年には九州女子選手権で優勝。順調に飛躍していたかに見えた。ところが、以後はジュニアを取れず、今年の九州女子選手権は同じ中3の新垣比菜(沖縄・具志川中3年)に制された。「自分が不甲斐なくて、本当に悔しかった」と振り返る。

その屈辱をばねにしての優勝。「自分が生まれ変わったと思う」というほどの思い入れがあったのだろう。あとは、ジャパンだ。「日本ジュニアは取りたいですね」と言葉に力を込めた。  (Kikutake)

 

 男子1517歳の部優勝の今野大貴

  ○…叔父(母の兄)が今野康晴プロ。岐阜県・恵那西中3年の時、中部ジュニア優勝の実績を持ち、高校は福岡の柳川にゴルフ留学した。「レベルが高く競争が 厳しい九州でもまれるのもいい」。しかし、親元を離れた一年目の昨年は環境の変化に適応できず、成績も伸びなかった。2年目の今年は「寮生活にも慣れた し、高校生活もきちんと送れてる」と言い、競技でも結果を出した。

 将来はプロ志望。九州を制して出場する今年の日本ジュニア選手権は、「自分のゴルフが今、日本レベルでどこまで通用するのか、しっかり戦ってきたい」と〝優等生〟の答えが返ってきた。

 

 男子1214歳の部優勝の篠原仕師命(はじめ)

○…姉との姉弟制覇はならなかったものの、最終日は3バーディー、4ボギーの73と手堅いプレーで、初日の首位タイから抜け出しての勝利。「100㍎前後からのウエッジがピンに絡んでくれた。うれしいです」と喜んだ。

実家は試合会場から近い九重町で旅館を経営。「跡継ぎに」と祖母に命名されたが、今では本人の「プロに」という希望を後押ししてくれているという。

168㎝、61kg。飛距離が出ないのが悩みだったが、腕の振り方、体の使い方を覚えて「10㍎伸びました」という。これからは、自らが課題に挙げるメンタル面の強化を図り、「日本ジュニア、ぜひ取りたい」と力強かった。

  

 

 

 

九州ゴルフ100年祭 平成25年度(第7回)九州小学生大会

4~6年生の部優勝者

男子は内藤滉人(大分・野津小6年)

女子は仲田  葵(沖縄・大謝名小6年)

 

  

内藤はただ1人のアンダーパーをマーク

 第7回大会は7月22日、熊本県産山村の阿蘇やまなみゴルフ倶楽部(5581、パー72で行われ、4~6年生の部男子は内藤滉人(大分・野津小6年)が1アンダー、71で初優勝した。同女子は1オーバーの73で仲田葵(沖縄・大謝名小6年)、園田結莉亜(大分・西の台小6年)、奥山純菜(熊本・白山小6年)の3人が並ぶ接戦になったが、マッチングスコアカード方式での選考の結果、仲田の初優勝となった。

低学年の部は

豊田真太郎(熊本・築山小3年)に栄冠

 同時に9ホール(2642㍎、パー36)で行われた1~3年生の低学年の部30人が参加し、2オーバーの38で回った豊田真太郎(熊本・築山小3年)が2位に6打差をつけて初優勝した。

 

 この日の阿蘇地方は晴れ、微風の好コンディション。全国大会予選を兼ねた4~6年生の部は男子51人、女子40人が参加した。

この中で男子の内藤は3バーディー、2ボギー。参加選手中ただ1人のアンダーパーの1アンダーで回り、勝利を得た。1打差のイーブンパー、72、2位タイは山口泰知(長崎・大園小6年)、宮里海翔(沖縄・大山小6年)の2人。

 この試合の結果、男子の上位10人、女子の同9人は8月16日、兵庫県・芦屋CCで行われる全国小学生大会への出場権を手にした。

 

 

 

 

九州ゴルフ100年祭・平成25年度(第43回) 九州オープンゴルフ選手権競技

 

大会最少の269ストロークをマーク

 

宮里優作(フリー)がうれしいプロ初優勝

 

 

 

 

  大会最終日は16日、長崎市のパサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(7036、パー71)で最終ラウンドが行われ、前日2位の宮里優作(フリー)が4打スコアを縮め、通算15アンダー、269で逆転初優勝した。宮里の269は大会最少ストローク。宮里は32歳で、2003年のプロデビュー戦以来、国内初優勝。

 宮里は最終日、首位の手嶋多一(ミズノ)に1打差でのスタート。前半、9番のバーディーで追いつくと、後半は1011番と連続バーディーを奪って逆転し、さらに16番でもバーディーを重ねて逃げ切った。手嶋は後半の中盤まで我慢のゴルフが続いたが、15番から3連続ボギーを打って力尽き、この日70で回った小田孔明(フリー)にも1打かわされ3位だった。

 今大会には予選を通過した選手ら144人(うちアマチュア46人)が出場。3日目までは降雨などの影響もあってグリーンが止まりやすくなり、アンダーパーをマークする選手が続出、激戦となった。そんななか2日目には15年ぶりの九州オープン出場の手嶋が首位に浮上、やはりプロツアーのシード選手が優勝争いの中心になった。最終日は手嶋と宮里は最終組で気の抜けない展開を見せ、前の組を行く小田孔も逆転を狙ったが、「スコアを気にせず、目の前のプレーに集中できた」という宮里に4日間、60台のスコアを出されて、プロ初勝利を譲った。

 通算8アンダー、276の4位は永野竜太郎(フリー)。初日首位発進だった狩俣昇平(フリー)は通算4アンダー、276で7位だった。

 同選手権は今秋の日本オープン選手権の予選を兼ねているが、九州の出場枠は未定。

 

  ベストアマ争いは2年連続で

 

小浦和也(宮崎国際空港)に栄冠

 

アマチュアのベストアマ争いは専大3年、小浦和也(宮崎国際空港)が通算1アンダー、283のスコアで11位タイに入り、沖縄・首里高2年、玉城海伍(カヌチャ)に2打差をつけて2年連続の栄冠を手にした。サードアマは通算3オーバー、28721位タイの大分・宇佐高1年、坂本隆一(中津)。

 

 今大会は昨年からの「㈱えん」に加え「JX日鉱日石エネルギー㈱」が新たに特別協賛。従来の3日間から4日間トーナメントとなり、これに伴い賞金総額も300万円増の1800万円(優勝賞金は300万円プラス特別協賛による副賞200万円の計500万円)になった。

 

 

 

 

 

プロ12年目の初勝利に破顔

      無冠を返上した宮里優作         

 

 「プロデビューして以来、勝ったことがなかった。本当にうれしい」。多くのギャラリーや大会を支えてくれたボランティアに見守られながらの表彰式に臨んだ宮里優作は、スピーチでこう述べ、白い歯をこぼれさせた。

 アマチュア時代、ジュニア、学生、アマチュアと各種日本選手権を制して期待されてのプロ入り。ところが、ことごとく勝ちに見放され、「いつかいつかと思っているうちに」いつの間にか10年が過ぎていた。

 昨年、初めて出場した九州オープンで3位タイ。それで手にした地元沖縄・那覇GCでの日本オープンでは優勝争いを演じた。

 何かが変わり始めていたのか。最終日最終組はかつての日本オープン覇者でもあるベテラン、手嶋多一と一緒。爆発力があり、油断できない相手。それが結果的に良かった。「スコアを気にせずに目の前のプレーに集中できた。フラットな気持ちでゴルフができたのが大きかった」という。16番で手嶋がボギーをたたいた時、自らはバーディーとして、「もしかしたら…」と初勝利を意識したという。

 3年前から毎年オフに行う妹の藍らとのアリゾナ合宿。その場で、過去を反省するばかりでなく、自分の得意なものは何か。そこを伸ばす。「何をなすべきか前向きにとらえられるようになった」と丁寧にインタビューに答えた宮里。確実に何かが変わっていたのだ。

 期待されるのは、これをきっかけとした〝脱皮〟だろう。自身、「勝ち癖をつけないと…。どんな試合であっても、優勝争いをして初めて参考になることもあるから」と言い、一つの壁を超えて、その口調に自信も感じられた宮里だった。 (Kiku)

 

2年連続でベストアマになった小浦和也 (この日2バーディー、3ボギー)優勝するプロはやはり、最終日はスコアを伸ばしてくる。最終18番のボギーが悔やまれる。いい勉強になったし、この後は、オーバーパーを打たない、年間を通じてアンダーパーになることを課題にして頑張りたい。

 

 

 

 

 

 

 

九州ゴルフ100年祭 平成25年度(第32回)九州学生選手権競技 ・(第12回)九州女子学生選手権競技

上畠誠人(東海大九州3)が逆転で初優勝

2位に2打差の通算3アンダー、141ストローク

 

 

 福岡県飯塚市の茜ゴルフクラブ(男子7100㍎、女子6075㍎=パー72)で行われ、5日の最終日に69で回った上畠誠人(東海大九州3年)が通算3アンダー、141とし逆転初優勝した。東海大勢の優勝は4年ぶり。

 男子は今大会、59人(欠場1人)が出場。上畠は初日、イーブンパー、72で首位の大古場諒(日本経済大3年)には3打差、4位タイの発進。最終日は5バーディー、2ボギーの3アンダーで回り、74で回った大古場らに逆転2打差をつけて栄冠を手にした。

 2位タイには大古場のほか、この日70の長田真矩、69の西村佳晃(いずれも日本経済大1年)がそれぞれ初日の6位タイ、9位タイから浮上して入った。さらに1打差の通算イーブンパー、144の5位タイに前々回優勝の柴田求仁貴(日本経済大4年)と西山大揮(同2年)の2人。

 

 女子(オープン競技)

饒平名まなみ(琉球大1年)が初優勝

参加者少数(5人)のためオープン競技になった女子は、初参加の饒平名(よへな)まなみ(琉球大1年)が通算4オーバー、148で初優勝を飾った。

 

 男女の優勝者は日本学生・日本女子学生選手権(男子8月27日から、女子同28日から、兵庫県・加古川GC)の出場権を得た。

 

 

「強気で攻めた」上畠誠人

 「楽しんでゴルフができたし、(優勝は)うれしい」。前週の九州アマチュア選手権2位に続き、九州学生を制して念願の初優勝を遂げた上畠誠人は、真っ黒に日焼けした顔をほころばせた。

 宮﨑・日章学園高出身。ジュニア時代を通じて昨年までは〝泣かず飛ばず〟だったが、このところ調子は上向き。持ち味は「強気で責めるゴルフ」で、〝満振り〟というドライバーが「曲がらなくなったことと、パターがよく入った」とは上畠だ。昨年と何が変わったのか。上畠は「オフに、素振りはよくやりました」と言う。ぶれがちだったショットが体幹を鍛えることで、その効果が表れたのだろう。「ゴルフが楽しい」という言葉もうなずける。

 175cm80kg。満振りドライバーの飛距離は平均280㍎。この後の目標は、と問えば、当然「日本学生選手権」と答えるかと思ったら、「大学対抗戦(6月19日から、北海道・オークウッドGC)で上位に入り、日米大学対抗戦(9月)に出たい。まずは団体戦です」と言い切った。フォア・ザ・チームにかける上畠だった。 Kiku

 

逆転Vを狙ったが5位タイの前々回覇者、柴田求仁貴の話 

「(14番までは6バーディー、2ボギー)今日は5アンダーを目標にしていたが、終盤にボギー2つ。悔しい。最後の九州学生だったし、気合を入れて回ったけど…」

 

女子で優勝した饒平名まなみの話

 「今日は1バーディー、1ボギーでした。72のスコアは自己ベストです。2mくらいのショートパットがよく入ってくれて、寄せワンで拾いまくったという感じ。優勝を狙っていたし、日本学生でも優勝できるように頑張ります」

 

 

 

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