通算イーブンパーの288
高校生の和田章太郎(筑紫ケ丘)が初優勝
競技は31日、福岡県宗像市の玄海ゴルフクラブ(7021㍎、パー72)で最終決勝ラウンドが行われ、福岡第一高3年、和田章太郎(筑紫ケ丘)が通算イーブンパー、288で初優勝した。高校生の優勝は4年連続。1打差の2位は東海大九州3年、上畠誠人(宮崎大淀)。さらに1打差の3位に、昨年の日本アマ準優勝でJGAナショナルチームメンバー、沖縄・本部高3年、比嘉一貴(パブリック協会)。
和田は初日3オーバーの75で10位タイスタートだったが、2日目8位タイ、3日目2位と順位を上げ、首位の比嘉に1打差で迎えた最終日だった。和田は3バーディー、2ボギーの71で回り、4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの74とした比嘉に逆転優勝。この日70で回った上畠が前日の3位から2位に上昇した。もう1人のナショナルチームメンバーの専修大3年、小浦和也(宮崎国際空港)は7オーバーで4位だった。
ジュニア、大学勢の戦い制す
大会は28日から4日間、各県地区での1、2次予選を通過した選手ら計159人(欠場3人)が参加して開催。36ホールの予選の結果、74位タイまでの上位83選手が36ホールの決勝ラウンドに進出した。
競技はジュニア、大学生が主導権を握り、初日は日大1年、尾崎秀平(宮崎国際)が2アンダー、70で単独首位に立つと、2日目は71で回った立命館大3年、山本純也(長崎)と比嘉が首位並走。3日目、比嘉が抜け出したものの、最終日は3打差内の3人による最終組が激しいデッドヒートを繰り返した。
若手中心のなかで、九州ミッドアマ2連覇の実績を持つ41歳、荒川英二(福岡雷山)が通算13オーバーの11位タイと善戦した。
16人が日本アマ出場権
この大会の結果、上位18位までの18人(別枠で出場権を持つナショナルメンバーの2人を含む)が第98回日本アマチュア選手権競技(7月9~13日、埼玉県・東京GC)へ、上位29位までとマッチングスコアカード方式で選ばれた30位タイの3人のうちの1人、計30人が6月13日から4日間、長崎県・パサージュ琴海アイランドGCで行われる2013九州オープン選手権競技への出場権を得た。
○…「優勝を狙って、優勝できて、ホッとしていますし、感激しています」。九州の男子アマチュア界はここ数年、ジュニア勢が引っ張ってきたといっても過言ではない。今年は、昨年までの主力勢が大学に進学したり、プロ転向などで、日本アマ選手権の実績を持つ比嘉中心の戦いと予想されていた。
展開はその予想通りだったが、どっこい、土壇場で意地を見せたのが同じ高校3年生の和田章太郎だった。難しいピンの位置、速いグリーン。みんなが苦戦する中、優勝争いの中で臆することなく戦い、逆転Vを勝ち取ったのだ。
これまで、連盟主催競技では中3の2010年九州ジュニア12~14歳の部で優勝。高校に入ってからは先行する先輩たちの陰で目立ったものはなかった。それが今年に入りハワイ・パールオープンで4位、トヨタカップオープンで3位でベストアマになり、「体力もだが自信になったのが大きい」と和田。
このあとは、2度目になる日本アマだが、「同じ3年生だし、比嘉君に負けないように」といい、九州のアマナンバーワンとして狙っていくつもりだ。 (Kiku)
2位の上畠 もちろんV争いの緊張はあったけど、最終組で最高に楽しいゴルフができた。気持ちの余裕があったことが好成績になったと思う。僕の持ち味は、怖いもの知らずのドライバーの満振りです。
3位の比嘉 目標は日本アマだったし、この試合は調整不足。和田君は決めるとこは決め、チャンスはものにしていた。一緒に回れて僕も粘ったんだけど…。
5位の山本純也 最終18番で下15mから4パットしてダブルボギーとしてしまった。試合では記憶にない。3日目の78がもったいなかった。悔いが残ります。